満足度★★★★★
靴チームを拝見
タイトルに織り込まれている通り、今作は“チームジャックちゃん”が読み込んだ「オズの魔法使い」である。作家と同じようにオズの魔法使いを読んだ子供時代、多くの読者が、ドロシーは何故ライオン、ブリキマン、案山子らと出掛けて行かなければならないのか? そもそも、彼らがドロシーについて行かなければならない必然性は、何処にあるのか? 南の魔女とドロシーの因縁は? オズの魔法使い自身殆ど登場しないのはなぜか? 等々は言葉としては表現できなくとも思ったのではないだろうか? 今作は、その辺りを作家の想像力で組み立てていった、と考えられる。