ホテル・ミラクル2 公演情報 feblaboプロデュース「ホテル・ミラクル2」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    作家1人1作品のオムニバス。
     舞台はラブホテルの1室であるから、当然、恋の話。案外オーソドックスで組み合わせは総て男女であった。セクシュアル・マイノリティーを描いても良いと思うが、微妙な問題故手を付けなかったのかも知れない。が、欧米であれば、4本のうちの1本位はそういう作品があったのではないかとは思う。

    ネタバレBOX


     上演された4本はいずれも面白く拝見したし、蓼食う虫も好き好きとは、よく言ったものだと改めて感心もしたり、誰しも経験してきたであろう恋というものの、個別性、多様性と同時に、普遍性も矢張りあるものだとの再発見もあり、粋な作品群であることに感心もした。ちょっと距離を置いた所から見る恋愛というのが恐らく最も面白いのだとの感想も持った。恋をし成功した気がする場合は、常に当事者が主人公になることが通常であるから、そこに距離が生じてはいけない。無論、2人が共有する世間からの距離は別である。2人の間に距離が生じてはならないにも関わらず、現代では、様々な距離要因が存在してしまう。砂と棒で、出てきた科白に「サラリーマンて意外と変態が多いんです」という風俗嬢の言葉がある。大学生のホテトルというのか、要するに客に呼ばれてホテルへ出向き相手をするのである。その彼女のこの科白は、さもありなん、と溜飲を下げた。今、この植民地の下司共は総て、心に化粧を施し恰も己が正常であるかのように振る舞い、周囲もその欺瞞に同調している。何故なら、周囲の人間どもも同じだからである。だが、彼ら(彼女ら)の魂はもっと深い所で狂っているのだ。既に己自身では修復できないまでに狂った魂は、為政者の抜かすまま、正常を演じているに過ぎない。何という茶番だ! 糞ったれメ!!

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    2015/09/21 02:00

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