満足度★★★★★
戦争体験、
特に被爆者のそれは私達戦後の人間にとっては8月の一時期か、広島や長崎の被爆地に赴かない限り意識されることは少ない。
現地に取材し、広島弁を流暢?にあやつるOn7メンバーの気迫は対面式の観客席ではあったが、充分に伝わる。弘子(渋谷はるか)や敏子(尾身美詞)のやり取りや、それに絡む原爆乙女達。皆の様子を静かに見守る智子(安藤瞳)。
一定の選考基準の下、幸運にもアメリカでケロイド治療を受けることができた「ヒロシマガールズ」25人。舞台上で展開される彼女らの手術への不安や、選考に漏れた人達との狭間で感じる葛藤やガールズ同士の妬み。セットがシンプルな分、特殊メイクの細やかさがまたいい。