満足度★★★★★
凄い!ヤバい!面白い!
ゲシュタルト崩壊を恐れて、あまり使わない言葉だけど、敢えて『ヤバい作品』だと言いたい。
最初にヤバいのはセット。事前に、セットが凄いっていろんな方から聞いていたけど劇場に入って本当にビックリした。コレを使って表現する為の稽古がものスゴく大変だった事が、素人目にも想像がつく位。
次にヤバいのはキャスト。個性豊かなキャラクター達が"この人でなきゃ"っていう見事なまでのハマり方。いつもとは違う役とか、この役者さんがこういう役は珍しいとか、頭で考えればそうなんだけど、目の当たりにすると凄くしっくりくる。あの、複雑怪奇と表したくなるようなセットを物語を伝える為の道具に出来る方々。力のある劇団であり、力のある客演陣だと改めて思いました。
そしてやっぱり、何よりヤバいのが物語と演出。久保田さん、ヤバい。読むのに7時間くらい掛かりそうな読みごたえのある小説をどのエピソードもカットせずに2時間20分に詰め込んだ感じ。物語を理解する事は出来たけど、目が足りなくて、取りこぼしがいっぱいあると思う。
観劇を迷っている方が居たら、1日でも早く観に行く事をおすすめします。きっと、もう一回観たくなるからっ!