BARに灯ともるころ 公演情報 ZIPANGU Stage「BARに灯ともるころ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    not bar
    イタリア風のバールが舞台なので、自分のバーのイメージを形作ってきた、湯島の“琥珀”だの亡くなった古川さんの“クール”だのこれもマスターが亡くなって閉めてしまった“ランボー”だのとは全然違う。

    ネタバレBOX

     寧ろ、カフェやスペインのバールに近いバーでの話だ。2日続けてバー関連である。本作は、バーを舞台にした作品だし、この作品を観る前日には、バーで上演される芝居を観ていた。とは言っても、こっちのバーも自分のイメージとは程遠かった。
     何はともあれ、芝居の話をしよう。昨日初日だし、解説など必要の無い内容なので、具体的な内容には触れない。形式としてはコメディーに分類されよう。コメディーの手法として、誇張は基本的なテクニックであるから、それをするのは無論間違いではない。然し、ケレン味やアイロニー等の捻りが無いとワザトラシサばかりが目につき、芸に新味もなければ味も無い凡庸なものになってしまう。様々な映画の科白から引用した言葉を吐く客が出てくるのだが、作品全体としての奥行きに乏しい為、その格好良さが本当には出て来ない。唯のぺダンティスムに終わっているのである。そのことが目指した格好良さと正反対に格好悪いことを喜劇として描いているなら面白いのだが、そうではなかろう。洋の東西の深い断絶も考えず、表層だけで何かを交換したつもりになっても内容は無限に希薄化するだけである。

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    2015/05/22 00:44

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