期待度♪♪♪♪
岸田 國士の射程
が思想的なレベルに達していたとは思わない。もっともキチンと彼の作品を系統立てて読んだ訳ではないし、現代日本で舞台化された作品を何作か観た程度であるから、大した根拠は無いのだが、抜群のセンスの良さとモダニティーが、当時の日本で群を抜いていたことは確かだろう。その分、情緒を絶対化しやすい日本の風土・歴史、日本人のメンタリティーを対象化して思想の鑢に掛けるような作業はしていまいと考えるのである。何故なら、彼のその特質こそ、その孤独・孤高の寂しさを保証していた訳だし、彼サイドから見れば大衆より上に居ると感じるが故の寂寥であったろうから。それ故にこそ、彼の作品は人気があるのだろう。
また、解説にあるように大政翼賛に簡単に傾いてしまう人間に思想があったとは考えられず、単に、情緒の揺れがあったに過ぎないと考えるのである。
以上の見方が正鵠を射ているならば、彼の作品を通じて行動原理としてprincipleを持たない、またそれを発明することも出来ない日本文明・文化の特質も浮き彫りにすることが出来るかも知れない。この上演に現代に通じる切実な契機があるとすれば、その点であろう。
2015/05/22 22:43
2015/05/22 12:10
2015/05/22 11:03
主張が、植民地的ではない為、現在、ビンボンクラブ会長の自分は、当たれば伺えます。当たるように念じています。
ハンダラ 拝