期待度♪♪♪♪
多くの取り組む戯曲。
自身も出演し、また今後も計画し、大手のところでも取り組む岸田國士である。作品も有名なものがおおい。百舌ってのがどうなのか分からないですけど、難しい題材ながらやはり期待ではある。
期待度♪♪♪♪
岸田 國士の射程
が思想的なレベルに達していたとは思わない。もっともキチンと彼の作品を系統立てて読んだ訳ではないし、現代日本で舞台化された作品を何作か観た程度であるから、大した根拠は無いのだが、抜群のセンスの良さとモダニティーが、当時の日本で群を抜いていたことは確かだろう。その分、情緒を絶対化しやすい日本の風土・歴史、日本人のメンタリティーを対象化して思想の鑢に掛けるような作業はしていまいと考えるのである。何故なら、彼のその特質こそ、その孤独・孤高の寂しさを保証していた訳だし、彼サイドから見れば大衆より上に居ると感じるが故の寂寥であったろうから。それ故にこそ、彼の作品は人気があるのだろう。
また、解説にあるように大政翼賛に簡単に傾いてしまう人間に思想があったとは考えられず、単に、情緒の揺れがあったに過ぎないと考えるのである。
以上の見方が正鵠を射ているならば、彼の作品を通じて行動原理としてprincipleを持たない、またそれを発明することも出来ない日本文明・文化の特質も浮き彫りにすることが出来るかも知れない。この上演に現代に通じる切実な契機があるとすれば、その点であろう。
期待度♪♪♪♪♪
「暖流(1966年版)」
恥ずかしながら、“岸田國士”の作品を舞台で観たことはない。
ググってみたところ、「暖流(1966年版)」という映画を観たような気がする。
勿論、リアルタイムではないのだが、あらすじを読んでも内容は思い出せない(汗;)。
岸田戯曲連続上演三年目という“おででこ”さんの舞台を観て、
“岸田國士の思案”を感じてみたいと思いますが、どうでしょう・・・。
期待度♪♪♪♪♪
岸田國士の時代と現代
人間「岸田國士」にフォーカス…それは彼の家族や取り巻く人々を通した人物像か、作品群から見た人物像なのか。戦後70年…時代は巡るが、彼が生きた時代のような事態は絶対にしてはならない。
岸田國士の視座を通して現代がどう映るか、この公演でその思惑が体現出来るか、ぜひ観てみたい。
期待度♪♪♪♪
岸田戯曲にこだわる
昨年は住宅内を改築したような劇場で、手作り感たっぷりの上演をみた。岸田國士の独特の台詞を耳にするだけでも心地良いが、どう料理するか・・演劇人の開拓心をくすぐる岸田戯曲の「美味しい食べ方」を味わいたい。