アルバトロス・ダウン 公演情報 岡本塾・ペーチカトライブ「アルバトロス・ダウン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    旗揚げと6回目
     ペーチカトライブとラパンは分けて扱う。

    ネタバレBOX


     先ず、ラパンだ。こちらは旗揚げということであったが、シナリオ「スリーS」には独創性もなければ、緻密さも無い。おまけに演出は何を見ているのか? 自分が演出なら、駄目の出しっぱなしである。第1に、最初の忍び込みでセンサーに腹具合の悪い男が感知されるシーンでは、中に入っていた2人が、障害物を乗り越えて出て来ない。入る時に乗り越えて行った障害物は、観客の頭脳の中にはキチンと残っている。導入部、ピンクパンサーのもじりも、役者のレベルが到底パロディ化できる力を持っていないのに安易である等々。しょっぱなからつまずいた。役者は、自分の演じているキャラクターが何を見ているのか、役柄を作る上でヴィジョンをキチンと見ていないことが明らかだ。つまり、何を演じているのかすら分かっていない。こんなことでは、役者の名が泣く。後は推して知るべし。こちらの評価は☆2つ。ホントなら1つでも良いくらいだ。
     次にペーチカである。地方のカラーギャングの抗争は、ウェストサイドストーリーを思わせながら、キチンとラップという現代の若者風俗を取り入れると共に、ラップの歴史などをさりげなく説明して伏線とし、現代のIT技術との兼ね合いも自然に表現すると共に、ヤンキーがこれらの技術に弱く逆に喧嘩に強い、という特性と、力で押してくるという趨勢をも対置させて、地方で文化に目覚めた不良と古典的不良を対比させつつ、ダンスやリズムを作品に溶け込ませる点でも成功していて、全体のバランス感覚の良さを見せている。こちらは☆4つ。それから、ペーチカはA・Bとキャストが分かれているが、自分の拝見したのはAチームである。
     2作品合同なので、全体の星は3つ。

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    2015/04/06 01:54

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