満足度★★★★★
「芝居は生モノ」を痛感
(二度目感想失礼します)
二度観ですが、前回の感想で
「良くできているが観ている側に熱が伝わる(吸引力が感じられる)のが
劇中最後の方だった」と感じ☆4つにした後で、
しかし全体的な構成から演技/演出からの良さ、
そして何より信長の智将/猛将ぶりから狂気に至るまでに
見入っていた自分を思い返し、やはり…と☆5つに変更していたので、
今回は特に変わった感想がなければ投稿を控えようと思っていました。
しかし、今回はとんだ(自分にとっての)神芝居でした
(前回が☆5つなら☆6つでもいいくらい)。
(ネタバレは控えるとして)
複数回観劇すれば毎回自分の座席、周りの観客など(それこそ体調含め)
舞台から受信する側の状況も変わりますが、
同様に演じている役者さんやその他スタッフ陣についても
色々な変化があるのかな、と。
そしてそれが舞台に現れてくる事により、
思わぬ(自分にとっての)神回に出会えるものなのだな、と感じました。
今回、主役(?)の小助が間違いなく主役としての熱量を発揮し
(それが痛いほどに観ているこちらにも伝わり)、
誰よりも妹や友人を想い、そしてその想いに突き動かされる形で
団蔵が・・・していくという。
同様に信長、家康、秀吉、明智の関係においても、
信長が着けてしまった火が全ての人の心に燃え移って、
この物語の終着点にたどり着くという・・・
感情を大きく表に出す「熱量の高い」お芝居について、
好む人と好まない人とがいるのではないか?
とは思いましたが、自分にとっては本日の観劇は、
まさに自分の求めていたお芝居としての
「心を強く引き込まれる」面白さが
一番高い回だったと思います。