コスモス 公演情報 劇団Peek-a-Boo「コスモス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    サードラブ!
    人生の恋に順番をつけるとしたら、初恋がファーストラブで、まだ青い恋だろう。
    セカンドラブは結婚を意識するちょっと打算的な恋かもしれない。

    そうして、サードラブこそが、大人の恋。本当の意味でのトゥルーラブだと感じる。

    今回の芝居は人生を長く生きた者達への応援歌なのである。


    以下はネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    若いときって、将来の夢や希望を思い描くたびに、キラキラと輝いていた。
    夢は必ず叶う!頑張れば希望通りになる人生だ、って自信に満ち溢れていた。

    そうやって夢を見ながらも、違う方向に進んでいる自分を、やれやれ仕方がないよね。まあ、人生ってこんなもんでしょ。と、どこか大人びた言い訳をして慰めてたよね。

    慰めながら、会社でリーマンになって普通に働いて普通に結婚して普通にオヤジになって普通に老いていく。

    トウの昔にオヤジを過ぎて、野心も夢も無くなってしまった老人たちが公園に集まってなんとなーく、黄昏てる。

    「世の中がどんどん便利になったけれど、何故か満たされない。何をどうすればいいんだ・・・。」と、ひとりごちる。

    そんな時にバルダック星からやって来たというミニ星人や少年と関わってるうちにカササギは再び宇宙飛行士の夢を夢見、他の老人たちはゲートボールで優勝を目指す。

    そんな風に老人たちが集まってる公園に盲目のシラトリというご婦人が訪れる。
    彼女は目が見えなくても明るく朗らかで、真っ直ぐだった。

    シラトリは目が見えないことを気遣うカササギに対し、「私は目が見えないことは全然気にしていないの。世の中には心のめくらがたくさん居るでしょう?目が見えても心が曲がってしまった人がたくさん居るわ。私は目が見えない分、心で見ることが出来るの。」と。


    公園に座ってカササギとシラトリが話す穏やかなシーン。
    素晴らしいです。
    セットも証明も質素で地味だけれど、むしろそれらの地味さが、おだやかで優しいセリフの数々を、ゆっくり砂に染み込む命の水のように心に染み入ります。

    まっすぐに、まっすぐに。。


    そんなシラトリの為にカササギは目の手術費用を捻出します。

    やがて、ゲートボールの試合は優勝し、その副賞として宇宙飛行士の権利が付いてきます。カササギはその副賞によって夢が叶い、シラトリは目の手術が成功し、カササギはシラトリに告白します。

    「あと少しの人生を貴女のその目で見守っていてくれますか?」

    「カササギさんも、私を見ていてくれますか?」

    「勿論!」




    こうやって、迷いながらも人生の終わりに近づいて楽しく生きる術を得たのです。


    じーーーん!とさせられる本でした。

    そう、私たちはもうちょっと頑張ろうね☆





    坊主のセリフや舌足らずの言葉が個人的にツボりました。
    まるでウッドペッカーみたい(^^;)


    2

    2008/09/13 18:00

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  • おーじ>
    はい、夢と希望を誘います。(^0^)

    はい、とてもいい響きですね。
    温かみのある素敵な物語でした。今回、老人が主軸の物語でしたから。
    人生を長く生きた人達のストーリーは感慨深いものがあります。
    次回は一年後ですって。長いな。

    2008/09/13 22:42

    この劇団の作品は夢があっていいですね・・。
    春先、前作観てとっても感動しました・・。

    サードラブ、いい響きですね・・。
    Peek-a-Booだとさぞかし素敵なレシピだったろうと思います。
    きっと・・、心に残る作品だったのでしょうね・・。

    2008/09/13 21:48

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