わざと食べられる 公演情報 ヒメタヌキモ「わざと食べられる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    我らに未来はあるか?
    ヒメタヌキモとは実在の食虫植物だそうだ。今作は、4本の短編のオムニバスだが、その4本は、総て高尾山に関わっていて内容的にも多くは緩やかな関連を形作る。

    ネタバレBOX

     
     拝見したのが最終日だったので、ネタバレも許されよう。一応、四幕構成ということになっているので、当日リーフレットから各タイトルを上げておく。
    第一幕「クマ」第二幕「ムーブメント」第三幕「ダイオウイカ」第四幕「わざと食べられる」である。
     背景にある事情は、アラサーか三十路をじき迎える女性達の心理でもあろうが、無論、彼女達が置かれている擬似近代の植民地日本の戯画でもある。当然、女優達個々人によってそれは内在化されてはいるものの、その内在化は世界レベルで見れば、無論、幼稚ではある。
    ネトウヨのどうでもよいような喧伝に目くじらを立てたり、恰も価値があるように取り上げてみたりするお茶らけ「メディア」と同時代に生きて、呼吸している多くの日本人の、何にも通過していない軽さを矢張り感じるのである。一例だけ挙げれば、苛めを気にして空気を図り、マジョリティーに擦り寄るなどである。
    然し、例えば、2月22日の新聞で報じられたように、辺野古移設に反対している住民を米兵が拉致したことを見ても分かる通り、第一の我々の敵は占領軍である米軍である。実質、治外法権状態で彼らは好き勝手をやり、殆ど処罰されない。処罰される場合でも異常に罪が軽いのだ。これは、植民地政府である現自民・公明連立政権がそのようにはからっているからである。先ずはこういった所に目を向けなければならないはずだ。何故なら、産む性である女性は、子供を産めば、未来に具体的責任を負わざるを得ないからである。無論、父になる男も同様である。再稼働ありきの原発政策の根本的原因は、アメリカの核爆弾製造基地としての機能を期待されているからであろう。そんなことで、我ら自身の命のみならず、未来世代、そして影響を受ける総ての動植物、生き物・微生物、ウィルスの変異迄含めてどう責任を負うのか? 問われているのは、生命の健やかさそのものである。演じてくれた四人の女優達にインスパイアされて自分が、書くことは以上である。

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    2015/02/23 02:05

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