6人の法則 公演情報 劇団平成商品「6人の法則」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    序盤のパフォーマンスは必要?
     祖父の余命は後幾許も無い、と告げられた家族4人と長女の親友夫妻の関わりを扱った作品。

    ネタバレBOX


     夫婦と娘2人の4人家族で祖父は父方である。祖母は既に亡くなっており、祖母と二人で作った裏庭の手入れが、現在、祖父の生きがいになっている。姉は、優等生であったが、就職先も良かったのだが、現在は仕事を止めている。妹は、2年前、妻ある上司との不倫がばれて失職。現在はフリーコラムニストをしている。だが、この時の不倫が、家族や実家の近所に迄漏れ、家族は居たたまれぬ思いをしたとして姉は、妹と殆ど口もきかなければ、顔を合わせようともしない。父母は、祖父の容体が悪くなってから妹を責めるようなことはなくなった。妹はこの状況に乗じて失点回復を目指している。
     一方、姉の親友と結婚したのは、祖父の主治医である。然し、彼は、最近妻に隠れてメールや電話をすることが多く、不倫を疑われてもおかしく無い。結果的には、妻の猫アレルギーを心配して、自分の母に暫く飼い猫を預ける相談をしていたにすぎなかったが、これも、妹の不倫問題と絡んで話を膨らませている。
    また序盤、作品と関わりの無いパフォーマンスが多すぎ冗長な感じを与える。タイニイアリスは、良い作品を上演するし、企画力もあり、積極的に地方、亜細亜、中東等の劇団も呼んで公演してきた劇場で最も気に入っている劇場ではあるものの、今回、多くの席に座布団が置かれていなかった為、お尻が痛くなった観客も多かったのではないか。唯一、この劇場の欠点が、長丁場の芝居で出てしまった。普段、北海道で公演を打っている劇団ということだから、余り知らなかったのかも知れないが、必然性のあるシーンなら兎も角、それが感じられないパフォーマンスで此処まで長引かせるのは、矢張り酷である。余分な部分を削れば、30分以上はカットできるはずで、通常の2時間位の作品になっただろう。

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    2015/02/01 18:05

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