ひゃく 公演情報 Bobjack Theater「ひゃく」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ひゃくは枕だけどにゃ それで終わんにゃい!!
     百物語を枕に笑いを鏤めながらも中・終盤に二転・三転の捻りを加え深みを増して好感の持てるシナリオと演出だ。

    ネタバレBOX

    百物語からの脱線も自然で納得ができる。何故なら、それが、普遍的な、皆が持つ深く懐かしい思い出に連なるからである。
     無論、糸し糸しと言う心“恋”の旧字の覚え方)の話も出てくるのだが、それが、中学一年女子の羞恥心で描かれている点が良い。初日を拝見したが、普段は役者として活躍する丸山 正吾氏が、今回演出も手掛けている。空間構成に気を使ったということであった。というのも、このTorqueは、今作がこけら落とし公演になるからである。結論から言えば、未だ、このTorqueの内装自体が完璧でない状態なので、完成形ではない。だが、その代わり、立ち上げてゆく勢いや一体感、そのような共同作業からくる人間関係の温かさというものが、滲みでるような仕上がりになっている。肝心な導線のとり方は、流れを阻害しない自然なものになっていたし、舞台奥に緞帳のように掛かる藍染の布に白抜きで“百(ひゃく)”と思しき何ものかが描かれていたのは、気に入った。初日を終えたばかりなので、余り具体的なネタバレはまだしない。終演後、詳しいことは書くが、百物語を枕にした、定時制高校の文化祭に纏わる怪異譚である、ということだけは明かしておこう。
    殊に気に入った役者は二人。演出も手掛け、三上を演じた丸山 正吾氏と高木を演じた的場 司氏。

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    2014/12/17 03:34

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