たとえばあしたのこと、とか。 公演情報 ともサンカク「たとえばあしたのこと、とか。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    野暮用で開演前の作品は観れず。残念!
     放送室ジャックだの、結婚だの、呆けてゆくお馴染みさんの老女と売り子の、気の毒に思う心と迷惑を掛けているのではないかとの懸念の交錯に、老女の東京大空襲の記憶等を重ねた作品だののオムニバス。小林 知未の一人芝居だ。

    ネタバレBOX


     心に残った科白は、シンプルだけど深いものだけが、本物だ。という表現。実際、自分も出雲崎に出掛けた際に、廻船問屋をやっていた2番目の母の先祖が建てた寺の世話になったことがあって、この寺では、味噌、醤油等も自分の家で作っているのだが、山菜などは、裏の山に入って採る。シンプルなのだが、実に深い味わいで、東京に戻って1カ月程は、テンヤモノを食べると味の元の味が、嫌で嫌で堪らなかった記憶がある。
     彼女が自分自身で到達している認識にも可也深いものがあるのだが、ハイデガーやサルトル、できればフッサール、そしてハイデガーの愛弟子であったハンナ・アーレントなども読んで欲しい。全然タイプの違う思想家ではウィトゲンシュタインもお薦め。
     更に、自らのスタンディング・ポジションを確立した後は、自由とイマジネーションを最大限に活かして精神の遊びを確立して頂ければと思う。「梁塵秘抄」はお薦め。また、多和田 葉子の作品もお薦めである。

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    2014/11/18 01:51

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