たとえばあしたのこと、とか。 公演情報 たとえばあしたのこと、とか。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★

    可愛い女の子
    舞台上で役者が演奏するギターを上手と思えたことが一度もない。
    音楽はミュージシャンが、踊りはダンサーが、芝居は役者が勝負したらいい。
    下手な技術はマイナス評価でしかない。
    頑張ったと言われたい一人芝居ならば私はそもそも興味がない。
    もう少し客を圧倒するような作品を期待しています。

  • 満足度★★★

    ゆる不思議
    一人の女性の過去現在未来が交錯してるような普遍的でSF(少し不思議)な話。ゆるーく、でも物語が想像を裏切る感じが良かった。会場の絵空箱は飲み物片手にのんびり観劇出来て嬉しい。女優さんが目の前で着替えるとドキドキする。

    ネタバレBOX

    会場入ってすぐ、衣装にハサミで切り込みをして下さいと指示を受けて、楽しかった。実際に着る衣装は観客が多いほどズタズタになる訳だ。こういう試みは楽しい。

    前説の、ある日赤い糸が見えるようになり、やがて色々な色の糸が見えるようになる男の話から楽しかった。少し不思議で、オチらしいオチもなくてフワッと終わる感じが居心地良かった。

    本編の方も、冒頭はどこにでもいそうな一人の女性が出て来るけれど、夫からDV受けたり、記憶がどんどん無くなっていったりするシーンが出て来てビックリする。描かれている登場人物の生き方は普遍的でも、シチュエーションは変わってる。おばあさんと若い女性が入れ替わり一人二役で演じ続けられるシーンはグッときた。観客が、物語を予想してこうなるんじゃないかと思う方向を、ゆる〜く裏ぎる感じが楽しい。

    誰しもが当たり前の日常を生きているようで、ドラマティックな人生だという事なのかなー。タイトルから想像すると、明日の事は良くも悪くも誰にもわからないって事かなーと思った。
  • 満足度★★★★★

    生着替えにドキッ
    あちらこちらにかけてある洋服をどう使うのか興味津々だったが、最初にJKになるときの生着替えにドッキリ。
    それからの、着替える度にかわるキャラクター、ストーリー。
    すっかり目を奪われてしまいました。
    来年の公演も楽しみにしています。

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    見事な一人芝居堪能しました。もうちょっとライトウェイトな話になるのかなーと思ってましたけど、かなりシリアスな展開になっていきましたね。次回作も期待大です。どーでもいいことですが、4回の生着替えテキパキとしてました。露出少なく、ハプニングなしでちょっと残念な気もしましたが(笑)。

  • 静かなるエール

    すごい女が現れた…

    「一人芝居」といえば観客は想像力を総動員しなければならない。
    ところが、小林知未は「想像を膨らます」演技をする。 身を委ねていればいいのである。


    舞台の袖で幅広い「女」に着替える彼女はメディアとの融合を果たしていた。
    例えば、「DVD」である。

    ネタバレBOX

    婚約した」という小林を祝う演劇人が「おめでとう」のエピソードを披露。その幸福空間の前に「観ている」設定の小林の寂しく、孤立しており、漂う表情が いい具合に「対照的」であった。
    夫婦生活の破綻か。

    時々、テレビ番組のお笑い番組が「空虚」に感じることがあるが、それだ。
  • 満足度★★★★

    野暮用で開演前の作品は観れず。残念!
     放送室ジャックだの、結婚だの、呆けてゆくお馴染みさんの老女と売り子の、気の毒に思う心と迷惑を掛けているのではないかとの懸念の交錯に、老女の東京大空襲の記憶等を重ねた作品だののオムニバス。小林 知未の一人芝居だ。

    ネタバレBOX


     心に残った科白は、シンプルだけど深いものだけが、本物だ。という表現。実際、自分も出雲崎に出掛けた際に、廻船問屋をやっていた2番目の母の先祖が建てた寺の世話になったことがあって、この寺では、味噌、醤油等も自分の家で作っているのだが、山菜などは、裏の山に入って採る。シンプルなのだが、実に深い味わいで、東京に戻って1カ月程は、テンヤモノを食べると味の元の味が、嫌で嫌で堪らなかった記憶がある。
     彼女が自分自身で到達している認識にも可也深いものがあるのだが、ハイデガーやサルトル、できればフッサール、そしてハイデガーの愛弟子であったハンナ・アーレントなども読んで欲しい。全然タイプの違う思想家ではウィトゲンシュタインもお薦め。
     更に、自らのスタンディング・ポジションを確立した後は、自由とイマジネーションを最大限に活かして精神の遊びを確立して頂ければと思う。「梁塵秘抄」はお薦め。また、多和田 葉子の作品もお薦めである。
  • 満足度★★★★

    演技を堪能
    やっぱ一人芝居は演技力だよね。十分堪能させていただきました。メインとなる3つの芝居,ストーリーはだんだん重くなっていき,演技力がさらに重さを表現するけど,それでも良いものを観たと心爽やかに帰路につきました。開演前の前座公演,これも十分面白かったです。

  • 満足度★★★★

    自分の内面を振り返らせてくれました
    控えめで淡々とした劇作・演出。でもそこに見える情緒や儚さ。とても私好みの芝居でした。観劇の直前に、人と人との繋がりの大切さを感じる機会があったので、その自分の思いと芝居の内容が重なり、途中涙がボロボロ止まりませんでした。後半は、頭の半分で芝居の内容を消化し、もう半分で自分の内面を様々に振り返るという作業をしながら観劇しました。正しい芝居の見方ではないかもしれませんが、私にとって、とても有意義で愛おしい時間になりました。また、小林さんの高い演技力があってこそ、成り立った一人芝居だと思います。素晴らしかったです。

  • 満足度★★★★

    一人芝居の魅力
    19時からの公演なのに劇場に着いたのが20時前…。
    ラストの30分程しか観ることができませんでしたが、その30分はしっかりと引き付けられました。
    話の内容等ではなく、小林知未という一人の役者の魅力に惹かれました。
    一人芝居の面白さを感じさせてくれました。

    最初からみたかったです。

  • 満足度★★★★

    良かった。
    ・冒頭のシーンが好きです。

    ・「あしたのわたし」と「あしたのあしたのあしたの…わたし」は地続きなんだなと思わせてくれた。

    ネタバレBOX

    「今日食べたものが、あしたのわたしをつくる」っていうセリフ、好きです。
  • 満足度★★★★

    小林知未という役者の魅力が全開!
    小林知未さんの演技者としての技量を思い知らされた一人芝居公演。
    高校時代(あるいはその前?)から演劇をやってきたという小林さんがこれまでに培ってきた様々な演技体が惜しみなく繰り出される上、演技体にかかわらずその演技は抑揚に富み、観る者を否応なしに引きつける。

    もちろん、作・演出家として、小林さんの持つ様々な演技の形が引き出されるようお膳立てをしてのけた渡辺裕之さんの功績も同じく讃えられるべき。

    その渡辺さんが役者となって小林さん作・演出による15分の短編一人芝居に挑んだ前座公演『高円寺あたりのエスニックなお店で売っている用途不明の謎の布』も見モノ。
    着想が良い上にユーモアに富み、楽しめた。
    何よりタイトルが可笑しい。

    ネタバレBOX

    本編は、放送室をジャックして“本音放送”を始める女子高生、夫との不仲に悩む人妻など多彩な役を小林さんが演じてのけ、さながら短編集のような趣。色んな小林さんが味わえてとても見応えがある。

    ただ、私には、小林さんの演じる複数の役が同じ一人の女性の過去・現在・未来の姿なのか、それとも複数の異なる女性なのか判然とせず、そこがハッキリするよう、脚本・演出にもっと工夫があればと思った。
    おそらく前者なのだろうが、各役にあまり連続性が感じられず、私には同じ一人の女性だとは直感的には思えなかった。
    これはおそらく、作劇レベルで細かい配慮を欠いているせい。
    例えば、夫との不仲に悩む未来の私のエピソード。今の私が妊娠中なら、未来の私のエピソードでも子供のことには触れるべき。そうすれば身ごもっている今の私と、夫と揉めている未来の私が同一人物だと客に伝わる。
    妊娠中の今の私が出産後に付けるつもりの子供の名前をお腹に向かって囁きかけ、未来の私がその同じ名を子供に向かって呼びかけたりすれば、両者の連続性はよりハッキリしたに違いない。
    さらに言えば、各役の間にキャラクターの連続性もつけて欲しかったところ。

    また、個々の話は面白いのに、全体として主張したいこと、すなわちテーマがいまひとつ明確でないのも気になった。
    「人生は素晴らしい」「人はいつでも自分を変えられる」「命は尊い」「記憶って不思議」etc...。
    私は本編からそんなようなことを汲み取ったが、そのいずれもがぼんやりとしか伝わってこず、ちょっともどかしかった。

    これは事によると、互いに結びつきが強いとは言いがたい複数のエピソードに無理やり一貫性を与えようとした結果なのかも。強引にテーマを持たせようとしたがゆえに、テーマが形を成さなかったのかもしれない。

    今作について言えば、潔く「短編集」と銘打ち、それぞれの話にそれぞれ個別のテーマを持たせたほうが良かった気もする。


    それから、ともサンカクが今後も公演を打っていくのであれば、小林さんの演技の幅をさらに広げるためにも、渡辺さん以外の作・演出家と組むコーナーを設けても良いような…。
    あと、「一人芝居」を標榜しているからといって、最初から最後まで一人で通す必要はないのでは?
    ゲストを迎えて二人ないし数人でやる演目があっても私は別に構わないと思うし、そういう演目があったほうが良きアクセントになって、全体のバランスも良くなると思う。

  • 満足度★★★★

    四分の一
    遠い未来予想図はそうなると思っておかなければいけませんか。

    ネタバレBOX

    作・演の渡辺さんによる10分程の赤い糸にまつわる前説芝居があって、時間になって始まりました。

    高校時代の懐かしい放送室乗っ取り大事件、近未来の夫との軋轢、デパートに勤めていた頃の認知症気味の老人に対する優しいサービス振りからまさに自分が老婆本人だったという頃の様子まで、妊娠したばかりの女性が一つのけじめとして過去を振り返り、未来を想像してみる話。

    将来四分の一の人が認知症になるのではないかと言われています。悲しい想像しかできない現実が悲しいです。

    夫と上手くいっていなかった頃の彼女の服が破れていたのは、私もハサミ入れに参加協力しましたが、夫の家庭内暴力によるものかと思っていましたが、どうなんでしょう。別れなかったところをみると、単に自分がズボラになった時期でもあったのでしょうか。

    気になる言葉遣いもありましたが、やんちゃな高校生から動きの遅い老婆まできちんとした演技をみせてくれました。
  • 満足度★★★★★

    今日は素敵な日でした
    前説公演からとても良かった。
    基本なのかもしれないけど、くるくる変わるのは一人芝居の醍醐味。

    自分は二回観たけど、結構変わるのだなー。
    一回目、奥側の席の方が表情観やすい場面多かったかなと思っていたら二回目手前で観たらこちらはこちらで。。と感じたので!
    微調整とかもあるかもしれない。

    入場時のアレにしても集まった客の個性が出て面白い。
    ※ちょっとした演出的な部分に触れられるんです(謎)
    内容分かってた2回目は忍びない感じもしましたが(笑)


    この芝居に限らずの話、客が思っている以上に客席の動き、反応で変わってくる部分もあると思う。

    観劇って義務ではない、感想を書くのも義務ではない、自分が単に楽しみに行くスタンスを忘れてしまうとちょっと恥ずかしい事になる、な。
    ちょっとクセのあるお客もいたか。

    と言うことで自分にはとても楽しむ価値のある芝居でした。
    表情とても素敵でしたよ。

    ネタバレBOX

    観劇前のイメージでは日常的なものをストレートにやるのかな、と思っていたら想像していなかった様な方向でびっくりした。
    でもこれもまた「ふつうの話」なのかな。
    色々な表情を観れて良かったけど。
    本当の意味では見たくない表情まで観れると言うのは不思議な感覚(人物が役者個人を思わせる様な形であったので)

    何役もやった「おとなげない遺伝子」の時の様に色々な役が出来るかたですが、おばあちゃん系の役の深み?はなんだろう!
    とても自分は好き。

    特にラスト間際、切り替えがある度にゾワゾワしました。
    あれは素敵だ。
    そして綺麗だった。

    赤い糸とか、オブラートとか、確かにあんまり聞かなくなったり、見なくなったりするもの。
    下手すると若い子は分からなかったりする可能性があるのか。。?
    と言うチョイスも好きでした。

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