愛を語る資格 公演情報 ブートレッグ「愛を語る資格」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    難題
     実際に起こった事件をもとに作られた作品。序盤、履き物などに若干、不自然な感じがあったり、最近、若い人達が良く入れるダンスが、何の必然性もなく入ってきたりしたが、中盤以降は、見違えるように良くなった。(追記2014.11.13)

    ネタバレBOX


     娘を惨殺された父は、殺した少年たちを許すことができない。彼の時は、15年前、彼女の惨殺遺体が発見された時から止まってしまった。以降、妻とも別れ、稼げる会社を立ち上げて復讐資金を稼ぎに走った。収入は以前の4倍になった。だが、心の傷は、相変わらず。15年の時が経ち、主犯格も出所。父は、主犯に娘が味わったと同じ地獄を味あわせようと、彼を追う。事件を知る者達からデータを集め、終に彼の居場所を突き止めた。だが、主犯も、付き合う女ができ、彼女は身籠っていた。
    丁度その頃、亡くなった娘に瓜二つの娘に会う。彼女は父の話を聞き一緒に行動を取ることにした。先ずは関係者が集まった飲み会に合流。殺された娘と関わりながら、助けなかったばかりか、無理やりさせられていた売春の客になったり、ヌード写真をばら撒いて犯罪に加担していた2人を味方につけて、その場に居なかった主犯をスタンガンを使って拉致させた。そして父親の借りたスタジオの地下室に幽閉。椅子に縛りつけた上で復讐の始まりである。然し乍ら、娘がやられたことと同じことを実行することは父にはできなかった。
     結局、飲み会に参加していた連中を含めて、過去に犯罪を犯した者が、生き、今後人並みの幸せを手に入れて良いか否かの採決をとろうとするが、答えは容易に出ない。そこへ、娘そっくりの少女が提案を出す。彼女は、殺された娘の父親との間に、娘そっくりの娘を作ると言う。父親は年をとっているから結婚はしなくても良い。唯、娘と自分に瓜二つの娘が生まれたら、一義的に生まれた娘の面倒を見るのは、主犯とその妻になった女。そして、犯罪に関わった者達は、学用品や机等をプレゼントする義務を負うことで側面援助するというもので、これで新たに人の命が奪われることはなくなり、犯人達にも、償いの機会が与えられた。父はまだ迷っていたが、迷いに迷った挙句、少しずつ、犯人が生きてゆくに必要な要件を認めてゆく。決して許した訳ではないが、犯人も生命の灯をともし続けられるよう、幽かな希望の灯を灯したのである。
     無論、最後の場面で観客は救われた気分になる。誰しも、殺人は、気分の良いものではあるまいから。

    0

    2014/11/01 03:45

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大