出会わなければよかったふたり 公演情報 Aga-risk Entertainment「出会わなければよかったふたり」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    コメディフェス6団体の中で一番大きく笑った
    シチュエーション・コメディの面白さを、チームワークの良さで見せてくれた。

    (笑いの「総量」では他の団体に一番は譲るが……)

    ネタバレBOX

    出会ってしまったらマズイ2人を、なんとか会わせないようにする、というのは、シチュエーション・コメディの定番中の定番だ。
    それをモロにタイトルにした『出会わなければよかったふたり』は、いつもシチュエーション・コメディの面白さを見せてくれるアガリスクなので、期待した。


    先日の本公演がタイムスリップものだった。
    そして、これもそう。

    先日のタイムスリップもののコメディを上演するにあたって、フライヤーや当パンを見ると、「過去にもいろいろあるし」と、上演することへの心配もあったようだ。
    しかし、結果は大成功。
    で、今回もやってしまった。
    ように見えた。

    すぐ前の公演がタイムスリップものだったということは、その公演を見た者にとっては、新しさを感じない。
    大げさに言ってしまえば、落胆もある。

    また、「出会っていけない2人を出会わせない」という設定で、時間を飛んだり止めたりということができてしまうと、それへの緊張感はなくなり、笑いも減るだろう。

    しかし、笑った。
    コメフェス6団体の中で、一番大笑いした団体と言っていい。
    (笑いの「総量」では別の劇団に負けるけど)

    それは、そういうタイムスリップ設定になったものの、「出会ってはいけない2人」が「出会ってしまう」という設定にしたことによるだろう。
    「出会ってしまってどうする」にしたところだ。
    だからタイトルが効いてくる。

    前半は、もたついたので、あまり笑えなかった。
    ここはもったいない。
    しかし、ここの良さでもある、投入される追加の「困りごと」のタイミングと意外性がいいのだ。
    タイミングのうまさで笑いは大きくなる。

    役者さんたちのチームワークの良さも活きてくる。
    彼らの演じ方、キャラは、ある程度固定的であるから、当て書きなのだろう。
    それぞれのキャラがある程度固まっているから、それぞれ作品によってストーリーや設定が異なっていても、役者同士の歯車が噛み合いやすい。

    きれいに組み合うので、意外性が意外と感じず、スムーズに進むため、観客は違和感をあまり感じず、それが普通に見えてしまうほど。
    安定と言ってもいいかもしれない。
    だから、贅沢なことを言えば、予定外の「違和感」がほしいところだ。
    観客をびっくりさせるような。

    それと、今回に限って言えば、タイムスリップネタはあまり歓迎しない。
    これがタイムスリップに頼らないストーリーだったら、ホントに面白いシチュエーション・コメディが出来上がったと思うのだ。
    タイムスリップ設定だとしても、なんらかの形で禁じ手にしてしまうなどもアリだっただろう。

    とは言え、45分のコメディで、ここまでうまく噛み合って、面白いのならば、言うことないのだが(前半除く)。

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    2014/09/29 18:58

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