スノードロップ 公演情報 みどり人「スノードロップ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    孤独を描くなら哲学を 寂しさ程度なら孤独ではない
     四つの話で完結する作品の第二話までなので、結末が分かるわけではないのだが、孤独レベルの話ではなく、とりあえずは、男女間の噺であった。申し訳ないが、孤独というのは、次元が異なる。まあ、ホームドラマレベルでは、なんとかお勧めなのかも知れないが、孤独という言葉を出してしまった以上、自分的には、お勧めはしない。評価は中間をとる。

    ネタバレBOX

     男と女。これはヒトという生き物が始まって以来のテーマだろう。然し、他人の色恋など、他者にとってはどうでも良いもの・ことであることも事実だ。己が、一組のカップルのうちの一人と或いは双方と濃密な関係を持った時にだけ、それは、問題になるのが、現実の男女関係というものだろう。従って、男女関係の問題を演劇という方法を用いて観客に訴えたいならば、其処には、キチンとした戦略・戦術が無ければならない。観客を絡め取るだけの仕掛けがなければならないのである。今作は復讐をテーマとしているそうだ。復讐とか怨念という意味で、自分の頭に直ぐ浮かぶ日本の作品は、四代目鶴屋南北の「東海道四谷怪談」である。伊右衛門、お岩を中心とする物語だが、観客がこの作品に引き込まれるのは、中心主題が、復讐・怨念であるにしても観客にも大いに関係のある赤穂浪士外伝として、この物語が成立しているからである。江戸幕府が為政者として、自らの正当性を大衆に刷り込み続けて、安定した時代、その根本的イデオロギーへの異議申し立てとして、忠臣蔵は在る。その外伝として観客に作品を認識させている点、また、観客は、その普遍的意味を了解した点に於いて、この怨み・復讐は成立するのである。
     然るに、今作では、このような社会的因縁が一切ない。或るどうでも良い女の個人的嫉妬心が生み出した復讐劇に過ぎないのである。これでは、観客は白けるだけだ。だって、他人の恋愛など、自分が三角関係にならない限り、何の意味も持たないのは当然のことだからだ。そんな下らないことに付き合っていられる程、現代人は暇ではない。

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    2014/08/05 02:41

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  • このように考えました

    2014/08/05 02:44

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