終の楽園 公演情報 文学座「終の楽園」の観てきた!クチコミとコメント

  • 健闘されているとは思うのですが。
     長くそばにいるのになかなか分かり合えないやっかいな代物である家族や切れない血のつながりをモチーフに、愛憎渦巻く複雑な家族関係を通して命のつながりといったものを問いかけている作品で、ドラマとして難しいテーマに挑み健闘されていたとは思うのですが、個々の人物設定やその描写も含め全体として断片的になりそのつながりがスムーズでなくどこか運びが重たくなっている印象を受けました。

    ネタバレBOX

     家族や思索、信仰といったものを扱った前回アトリエ公演「信じる機械」や近いところでは「proof(プルーフ)-証明-」、「ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる」などといった公演から受けた強烈な印象に私自身が相当影響されているところからきているとは思うのですが、今回の公演では物語が表層的で深みがなく、登場人物たちが精彩を欠き、人と人とのぶつかり合いや葛藤が弱くなっていてドラマとしての息づかいがあまり感じられないという印象が拭えませんでした。



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    2014/08/02 19:21

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