CQ、CQ、 公演情報 サムゴーギャットモンテイプ「CQ、CQ、」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    観客をにゃめちゃいけにゃい
     一応、オムニバスのような、フライヤーに書かれているように、時代の最も悪い部分でコンテンポラリーであるような、作品だ。

    ネタバレBOX

     一貫して描かれているのが“性”であるにも拘わらず、本能の齎すその欲求と社会的動物である人間との間にある、時代・地域の慣習に挟まれて悶えるような肉体的・身体的事象の表象でないのが明らかな、描き方に特徴を見た。寧ろ、性情報との間の歪んだ幻想を表層で取り上げただけだ。従って、批評的観点や問題意識と言えるような質は、感じられなかった。性情報との葛藤が真であるならば、インポテンツなどの話を徹底的にパロる姿勢も出て来ただろうが、役者であり、演劇をやっている人たちのハズが、肉体、身体、精神活動といったものと真摯に取り組んでいないことがミエミエだ。それで、酷く退屈で長い時間、無駄な時間を感じたのだ。観客の目をナメてはいけない。
     唯一、面白く感じたのが、歌舞伎に対するパロディーであった。無論、歌舞伎役者より、形態模写にしろ、拍子木にしろ下手なのだが、それを含めて、此処に至る迄のどうしようもないスタンスと対比的に、歌舞伎の世襲制に甘んじている姿勢そのものに対する馬鹿馬鹿しさをなし崩しにする。このワンシーンに金を一番掛け、演出にも凝って演じられた点で、ある種のケレンミを感じさせた。評価するのは、この点と、宇宙人との交信・恋愛部分。これを演る為に、最初から計算ずくで作られたとしたら、評価は、ガラリと変わるのだが、其処まで計算ずくだとは思えないので、最終パートの高評価と、宇宙人云々はタイトルに関係することも含めて、総合で★3つ。

    0

    2014/07/19 13:33

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大