十九歳のジェイコブ 公演情報 新国立劇場「十九歳のジェイコブ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    迸る緊張感
    故中上健次の青春文学を、松井周さんが戯曲化し、ジャン・ジャン・オペラでおなじみの「維新派」・松本雄吉さんが演出するという、ある意味、異質な取り合わせの舞台。
    内から溢れ出す怒りから、ドラッグに、セックスに、革命思想に溺れる、様々な境遇の若者たちの青春像を、冒頭からラストシーンに至るまで、緊張感をとだえさせることなく描ききっています。
    コルトレーンのジャズが、迸る緊張感をさらに効果的に高めていきます。
    観客にこびず、それでも、松本さんらしい、「言葉の洪水」のうまい使い方で、観るものを惹きつける手腕はさすがでした。
    欲を言えば、キレのあるアンサンブルの動きが、もっっと多用されていてもよかったかなと思います。
    のど元にナイフの切っ先を突きつけられ続けるような、緊張感の迸る2時間でした。

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    2014/06/26 12:19

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