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上手な想いの遺し方2014 〜彼岸ノ月を唄う君〜
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上手な想いの遺し方2014 〜彼岸ノ月を唄う君〜
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10434)
満足度
★★★
演出は勘違いしちゃ駄目
芝居は頭の数分で決まる。
ネタバレBOX
本当はもっと短い。これが、自分が、年数百本を観て思うことだ。異化するにしても、同化するにしても、或いは天才的に第三の道を採り得るにしても、脚本と演出、演技は、総て計算された土壌に対する変数でなければならない。この際、定規は、微妙なバランスが取れてさえいればよい。京大の森 毅さん流の好い加減で丁度良いのだ。今回、演じた2人の男性は、表層に留まり続けて、そこで終わっている。これは、演技ではない。単なる軽薄のパフォーマンスである。
また、演出が余りに酷い。演じられていることの向こう側が無い。かといってぴったり計算ずくで重なっているわけでもない。小屋のサイズも計算に入れていないとしか考えられない程、がなりたて、却って科白が聞き取りずらい。おまけにがなりたてている内容が空疎で、その空疎に対するシナリオ内でのコミットメントが無い。
日舞の名門の跡取りであるはずの娘、ヒナコの和服の着こなし、歩き方、反発する時の態度に全くリアリティーが無いのは、所作にリアリティーが無いからである。手踊りのように見えがちな日舞も手足れのそれともなれば、腰から下全体を使って踊っているのは、ちょっと注意して観ていれば、誰にでもわかることだ。役者がそれに気付かずにどうするのだろう? まして日本の伝統芸能は基本的に幼児の時から仕込まれる。精神がどうのこうのより、形から入るのだ。従って、その所作は、いくら当人が反発したからといって根こそぎ変えられるものではない。その辺りの基本が出来ていないように思われた。歩き方も殊に和服を着ている時は、キチンと和服を着た歩き方で歩くべきであろう。こういう細部が全然なっていないので、言いたいことも総て嘘っぽく見えてしまう。芝居は無論、嘘なのだが、嘘を吐く者が、嘘の内実を良く分かって居ないと、それは単なる茶番である。安倍みたいな馬鹿と同義にならないように頑張って欲しい。三人のヒナコの中では、伊織版ヒナコが最もアイデンティファイされていたように思う。
役者の頑張りに敬意を表して星は3つをつけるが、内容的には2つ。
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2014/04/14 04:21
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