華燭(かしょく) 公演情報 東京タンバリン「華燭(かしょく)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    構成の妙。
    太宰の熱心なファンではないため、幾つかの短編をモチーフにしたという
    本作品について、特段の深い知識は持ち合わせてはいない。
    ただ、下手なパッチワークではなく一枚の布のように一つの戯曲として、
    太宰的な世界観を構築していることに関して、感心せずにいられなかった。

    俳優陣も世界観を見事に体現しており、作品を揺るぎないものとしている。
    芸術家たちの酒席、芸術家と女の絡み。確かな雰囲気だ。
    文学ファン(もちろん太宰ファン)も納得の舞台に仕上がってると言えよう。

    ネタバレBOX

    あからさまに「和」を意識した場面転換に初めは違和感を覚えぬではないが、
    何となく慣らされてしまう。

    華燭というタイトルが空々しいほどの悲しくもあるラストは、
    えも言われぬ雰囲気を醸し出していた。

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    2008/07/07 22:04

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