華燭(かしょく) 公演情報 華燭(かしょく)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    構成の妙。
    太宰の熱心なファンではないため、幾つかの短編をモチーフにしたという
    本作品について、特段の深い知識は持ち合わせてはいない。
    ただ、下手なパッチワークではなく一枚の布のように一つの戯曲として、
    太宰的な世界観を構築していることに関して、感心せずにいられなかった。

    俳優陣も世界観を見事に体現しており、作品を揺るぎないものとしている。
    芸術家たちの酒席、芸術家と女の絡み。確かな雰囲気だ。
    文学ファン(もちろん太宰ファン)も納得の舞台に仕上がってると言えよう。

    ネタバレBOX

    あからさまに「和」を意識した場面転換に初めは違和感を覚えぬではないが、
    何となく慣らされてしまう。

    華燭というタイトルが空々しいほどの悲しくもあるラストは、
    えも言われぬ雰囲気を醸し出していた。
  • 6月29日(日)M
    創りこまれた日本人の美徳。圧巻。

  • 舞台美術が!!!
    凄く素敵でした♪ 高井さんの人の裏側の描き方が好きです。淡々と、そしてピリリと。

    ネタバレBOX

    タンバリンさんって両面客席を採用されることがおおいんですが、今回も両面客席。そこに、素敵な仕切りが出来るので、最大4つの空間に分かれます。3つかな・・・? 珍しく色っぽいシーンがありました^^
  • もっこり
    じゅんってしました。

  • 満足度★★★★★

    丁寧な脚本、おもしろい演出、素敵な俳優。
    おとなしく、大きい揺さぶりはないけど、味わいの深さはさすがです。直接は語っていないのに感じられる部分が多く、わかりやすいから気持ちが離れません。人間の普遍性を温かく見つめる視線がいいんです。

    ネタバレBOX

    席が指定で選べないのは残念だけど、一応死角はないようですね。どっちに座っても通路での会話は見えない部分がありますが。このセットの組み方はかなり素敵です。いろんな角度から見てみたい。

    登場人物は結構多いし、2役したりもするので、前半は人間関係の把握をしっかり、後半で気持ちの流れについていけるように。
  • 満足度★★

    全体的にもったりとして単調
    エッセンスだけを並べているようで、昭和の匂いはあまりしない。そこまでダメな人たちに見えなかったのは、現代性(?)を出したかったからなのか。ただ個人的にはどっちつかずな印象が強かった。

  • 満足度★★★★★

    人間の弱さと愚かさと
    徐々に変わっていく登場人物たちの関係と、悩み苦しむ登場人物の姿に、共感し夢中になりました。

    ネタバレBOX

    能音楽がかかると共に、出演者の方が登場する冒頭の演出に、
    言いしれぬドキドキ感を持ちました。

    ある種均等の取れていた、芸術家3人の関係が徐々に変わっていき
    自分の絵にしか興味が無かった画家が、成功を手にした瞬間から
    お金に執着していく様や、周りの芸術家の世話をしていた人気作家が
    スランプに陥った事で徐々にその内面に持つ弱さが表れていく様が、
    本当に面白かったです。

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