満足度★★★★★
堪能しました!
初めにお断りしますが、私は音楽派の人間です。小説や絵画等、音のないものでも私がそこに「音楽の風が流れている」と感じたものはすべて、私にとって「愛すべき音楽」なのです。
戯曲についても同様のこと。
そして「音楽性」の高い戯曲であればあるほどBGM的な音楽は耳に入らない。自分の中で鳴っている音楽にかき消されてしまうから。
耳に入るのはミュージカルのように音楽自体が強く主張しているか、戯曲がBGMに負けているか。
さて、この公演、ミュージシャンである父の背中を見て育った子がアクターとして父と正面から向き合う、という、この上なく興味深いもの。
結果、非常に満足です!!
双方がちゃんと向き合い、ぶつかり合い、融け合い混ざりあってひとつの世界を構築していた。
どちらが主役、ではなく、ぶつかる音は対等の力でぶつからなければ不協和音にしかならない。そして倍音効果。鳴らしていない音が、確かにそこで鳴っていた!
得も言われぬ美しさに体が震えました。
子は親の影響なしには存在し得ない。
末原拓馬は音楽の子です。
表現体は変わってもDNAは受け継がれる。
彼は今後も全身全霊で音楽を奏で続けるに違いない。
甚だ主観的な感想でした。
2014/02/18 15:31
末原親子(笑)に伝えさせて頂きます。
これからもおぼんろ率いる末原拓馬のリアルな夢を目撃し続けて頂ければと思います。
RRP制作ミウラ