見た目、偏見、そりゃあ大変! 公演情報 劇団おおたけ産業「見た目、偏見、そりゃあ大変!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    頑張れ
     全体に温かく、ほっこりした家族関係を描いた作品だが、旗揚げから二回目の公演で少し硬くなっていたようだ。こういった作品テイストであれば、両親役は、深い所でもっと安心感を他の人々に与えるような存在感のゆとりが欲しい。若い役者陣は、一所懸命でやっていることが、結果的に案外自然な演技に結びついていたが、今後は役作りをしっかりしつつも、常に精神を開いて、徹底的に率直に、もの・ことを観るという姿勢を忘れずに居て欲しい。その姿勢だけが、真に独自な表現者を創るからだ。

    ネタバレBOX

     富岡家は地方の米作農家だ。現在は長男の健二が東京でサラリーマンをやっている為、父、守彦と母、紀子が就業しているが、忙しい時期には、妹の恵美が手伝ったりしている。因みに健二は30歳、そろそろ、身を固めて貰いたいと両親は望んでいるのだが、地元に居た時にはモテた験がないのであった。
     その健二が、連休中に女の子を連れて来るという。田植えのアルバイトと本人達は言っているのだが、妙に息のあったやりとりから、家族の誰もがひょっとすると結婚相手? と疑っている。女の子の名前は利恵子、21歳。素直で真面目な子なのだが、格好が渋谷のギャル丸出しで言葉もギャル語。それで、紀子は、近所の手前、非常に警戒している。一方、明日は東京へ戻る、という日迄、健二からは結婚の話も出ない。このままでは、両親に許しを貰うという初期の目的も果たせなくなるという直前、健二は、二人の本当の関係を告げ、結婚するつもりであると宣言する。守彦は、健二が、東京から戻り、田畑を継ぐつもりであることも告げると、反対する理由が無いと、即座に二人の結婚を認めてくれたが、紀子は、矢張り反対している。そこで、守彦は、理詰めで妻を説得。兄が戻って来なければ家で農業に従事しようと、自分を抑えていた恵美も、健二から自分の好きなことをやって良いと言われたことや、自分自身を表現する自由を利恵子から学び、東京へ出て漫画家になる為の専門学校に行くことになる。

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    2014/01/11 02:41

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