アシュラ 公演情報 平熱43度「アシュラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    この植民地のかたち
     政府は軍事目的で人間改造研究をしていたが、開発に成功したウィルスの一部がラボから漏れる事故が起きた。緊急事態警報が鳴らされ、主要スタッフ協議の結果、事故が影響を及ぼさない可能性を選択、隠蔽してしまう。間もなく、20歳以下の若者に風邪に似た症状が蔓延、予後彼らはエスパーになっていた。(追記2013.12.17)

    ネタバレBOX

     個々の能力、力量は個体差があって一様ではないものの、テレパシー、サイコキネシス、テレポーテーション、予知等の能力を備えるに至った。その結果、エスパー達は、苛め、差別等の他、収容されれば、モルモットとして実験材料にされるなど被差別者が蒙る総ての苦悩を背負わされていた。
     ミュータントでもある彼らの中に反逆の狼煙が上がるのは必然であった。彼らを纏め、自分達が、権力を握る社会建設の為に、現政治体制を転覆しようとする勢力が現れた。彼らは自らをアシュラと呼んだ。そのウィルスの形が、阿修羅像に似ていたからだと言われる。
     無論、現体制も黙っていない。当然の如く、特殊部隊を投入、アシュラ狩りに集中した。政権側には、戦闘能力の高さや、先端技術のプロ、対特殊能力保持者に対抗し得る能力を持つと考えられる者が集められ、チームを組んだ。この中に、エスパーになった恋人を持つ者も含まれていた。恋人同士が敵になったのである。だが、この設定はもっと、突き放した視点から描かれるべきであっただろう。
     恋人たちの恋心を無残に蹴散らしてゆくような現実のシリアスなレベルが避けて描かれている点で、作品が、センチメンタルになっていることが、劇的効果を半減させている。
     3.12以降の与党の動きを見ても明かなように、植民地としてしか機能していない我が「国」は、緊急時には、兎に角、必要な情報を隠蔽することに走る。「殿」であるアメリカが、何と指示するか、無能な彼らには、対応しかねるからである。結果、守るべき国民は見捨てられ、見捨てられたことについても頬っ冠りされ、気付いた国民から追及を受ける場合は、司法が、それを棄却して、遂には、責任を問われることの無いよう原告が死に絶え、追及者が居なくなるまで放置する。それが、植民地保守政権、司法の役割であり、現在、秘密保護法だなどと、「1984年」に出て来そうな特殊変態思考方法のような言い方(完全な情報操作)がまかり通る。因みにこの法を内容に沿って正しく言いなおすのであれば、国民に不可欠な正しい情報を永遠に葬り去る、”必要情報隠蔽法”なのである。内容に沿った正しい呼び方を広めたいものだ。

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    2013/12/13 03:04

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