満足度★★★★
久保田マジック、炸裂
東京公演の千秋楽を観てきました。
「色」をキーワードに、ボクラ団義が得意とする、虚構と現実のちょうど境目を巧みに操る世界観。そんな無茶な…という設定が、観ている内に違和感なく腑に落ちてしまうのが、まさしく久保田マジック!
今作でも、ぐっと惹き込まれました。
必然、偶然、虚偽の殺人が織り交ぜられる中、頑なに盲信していた古の教えから解き放たれていく登場人物たちの複雑かつ繊細な心の動きが丁寧に描かれていて、僕も、すっかり感情移入…。
あっという間の175分でした。
サスペンスファンタジーとは、面白い試み。ボクラ団義の方向性に、よくマッチしていたと思います。
客演の皆さんも、適材適所に配されて、この世界観に説得力を与えてくれていました。特に、ルナ役の前田希美ちゃん、うん、可愛かったです。