星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る 公演情報 天幕旅団「星降る闇にピノキオは、青い天幕(サーカス)の夢を見る」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    人形
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

    ネタバレBOX

    雪の降る夜。コオロギのジミニー・クリケット(加藤晃子)が入ったとある家。壊れかけの操り人形・ピノキオ(渡辺実希)と出会いその一生を聞く。
    男やもめのゼペット(渡辺望)が木を彫って創った、純真なピノキオは、無邪気な表情と裏腹に、自分が人間でないことに傷つき、人間になりたいと願う。ペテン師(佐々木豊)に騙され、サーカス団に売られるが、船が難破し、なんとか家に戻る。そしてゼペットの死後もなお生き続けていた。そして、ピノキオはクリケットに終わられてくれるよう頼み、クリケットは火を放つ。

    随分とシンプルな話と展開。だけど、グッときた。
    自己肯定できないピノキオの絶望と願い。父たるゼペットの温みと、死を間近に控えたゼペットが感じたピノキオの温み。そしてピノキオは、自分は人間だと(嘘を)いう。
    ピノキオの解決できない悩みに心打たれたのか、ゼペットとの親子愛に感動したのかわからないけど、決して明るくない舞台でありながら、魔法はこの世に無いんだってことを受け入れ生きること(誰かと生きていくこと)を、肯定するような暖かさをちょっとだけ感じられた気がする。

    話はシンプルでも、見せ方は飽きないようになっててよかった。70分位。

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    2013/12/05 22:19

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