夏葉亭一門会vol.9 公演情報 夏葉亭一門「夏葉亭一門会vol.9」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    もっと面白くなるはず!
    お三方とも、非常に達者でいらっしゃった。
    それは、わかります。
    舌もよく回り、落語家っぽい雰囲気を醸し出していらした。

    ただ、それだけ、で止まっているように私には思えたんです。

    誰の演目が、という訳ではなく、三人とも、
    上手く喋ること、に終始していたのではないかと。

    滑らかな台詞回しでリズムよく、次々に言葉を発していく、
    しかし、出てくる台詞が実に味気ない、空っぽの手触り。
    台詞が話し手の中に落ちていない、実感のない言葉、そんな感覚でした。
    だから、噺の中でどんな展開になろうと、
    そこに驚きやおかしみ、人のぬくもりが感じられない。
    落語の筋で、人物で笑わせるのではなく、
    時折盛り込む小手先の小ネタでウケを取りにいっている、
    そんな風にすら見えてしまいました。

    落語の世界に、あんなにも馬鹿馬鹿しくて、滑稽で、ずるくて、
    でもなんだか憎めない奴らが沢山いるんだから、
    もうちょっとそいつらの事信じてやってもいいんじゃないか、と。

    落語との付き合い方、というんでしょうか。
    「俺、この噺、すげぇ好きなんだよ」とか
    「俺、面白い噺知ってんだぜ」とか
    そういう愛が観たかった。

    「どうです?私、落語、上手く喋れるでしょう?」
    「落語してる私も面白いでしょう?」
    そんな顔ばかりが見えてくるようで、
    肝心の噺が悲しい顔してるように思えました。
    綺麗に話せるのは良い事だし、立派な事、難しい事だとは重々承知してます。
    でも、綺麗に話せるだけで良いんでしょか、ってのは私が常々思ってる事でして。

    今日観た落語、言い方は悪いですが、
    落語を上手に喋れるマシーンが高座に上がって喋っているように見えました。
    登場人物に、そして噺家自身に、実が、存在感が、愛情、愛嬌が、あれば!!!



    続きはブログに書いておきます。
    http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/archives/52247472.html

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    2013/11/26 02:58

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