テラヤマ☆歌舞伎『無頼漢 -ならずもの-』 公演情報 流山児★事務所「テラヤマ☆歌舞伎『無頼漢 -ならずもの-』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    ならず者達による体制批判
    F/T連携プログラムで、原作が寺山修司ということもあり、先鋭的な要素がある時代劇を期待していたのですが、体制批判の意図が打ち出されてはいたものの、個人的に好みではない作風で、全然楽しめませんでした。

    幕末の抑圧された歌舞伎役者達がお上に立ち向かう物語で、繰り返される争いと、ギリシャ悲劇の様な呪われた血の繋がりとが描かれていました。

    現代的な音楽がBGMに用いられる以外はオーソドックスで、かといって歌舞伎の様な様式性も感じられませんでした。
    大声で台詞を言い大袈裟に動いて自身の存在をアピールする様な演技や、段取り感が表に出ている殺陣のシーンが延々と続き、疲れました。
    今年の流行語をもじったり、昭和から平成の映像を流したりして、現代においても同様なことが起きていることを示唆する趣向もありましたが、あまり説得力を感じませんでした。

    開演の前に、会場の向かい側の公園でプロローグが演じられましたが、偶然見掛けた人がお金を払って本編を観たくなる様な魅力もなく、わざわざ寒い屋外で演じる意義が感じられませんでした。

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    2013/11/23 07:36

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