さらば八月の大地 公演情報 松竹「さらば八月の大地 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    長い
    というか、35分の休憩を入れて3時間25分になるように如何にも合わせた感じでした。

    ネタバレBOX

    満州映画協会撮影所で働く日本人と当時満人と呼ばれていた中国人の話。特に、満人の助監督、重慶出身の脚本家、大阪出身の撮影助手の友情物語。

    迫り来るソ連軍に怯え死を覚悟しながらも、根暗の照明係の男がしっかり者の記録係の女にプロポーズして結婚するなど可笑しくてほろっとさせられる感動的なシーンもありましたが、ラストの別れのシーンなどは運転手が急かせているにも拘わらず、当地を去る者と残る者が延々と別れを惜しんでいて緊迫感が感じられず、如何にも時間稼ぎをしているようでした。

    新婚さんは日本人同士なのに撮影所に残りました。なぜみんなと一緒に逃げなかったのでしょうか。その後どうなったのでしょうか。青酸カリを飲んだのでしょうか。少なくとも残ることを決めた理由ぐらい語らせてほしかったです。

    去った者たちはみんな無事に日本に着いたのでしょうか。そして、若い三人の友情はその後実を結ぶことがあったのでしょうか。

    満人のための映画を標榜していた理事長の下での話ですから決定的な対立は無く、盛り上がりに欠けました。撮影所閉鎖後の方がよほど気になりました。

    檀れいさんのマイクだけやたら大きく音を拾っていたようですが、綺麗な歌声はさすがでした。

    ところで、撮影助手が満州に来てまる二年と言っていましたが、1944年の夏に来て1945年8月に逃げ帰るのですから一年ではないか、あれっ来たのはいつだっけかと頭を抱え込んでしまいました。

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    2013/11/21 09:10

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