『タガタリススムの、的、な。』 公演情報 舞台芸術集団 地下空港「『タガタリススムの、的、な。』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    現実化するかも
     近未来に実際に起きそうな内容のSF。途中まで分かりにくいかも知れないが注意深く観ること。キーワードが一つ出てくると総ての謎が一瞬で氷解する。
    (追記2013.11.17)

    ネタバレBOX

     LCによって人格をコントロールしようという発想は、その原型をウォールマートとペンタゴンがタグを使って人々の行動を監視し、ペンタゴンは無論、軍事的ロジスティックに、ウォールマートは売り上げ増に利用しようとした経過を思い出させた。
     秘密保護法、日本版NSCが成立間近な中にあって、為政者共の考える民衆支配にこれ程合理的手法はあるまい。実際にこのような秘密研究が行われている可能性はある。そして、科学者という者は、自分の開発した新技術が例え危険な要素を含んでいるにせよ、それを実験してみないことには気が済まぬ好奇心と探求心、悪戯心に溢れた人種である。それなしに、科学研究が進歩することなどあり得まい。まして、国家を牛耳る為政者は圧倒的多数の民衆を何処か心の深い部分で恐怖しているのが常だろうから、民衆は縛り付けておきたいというのが、本音だろう。
     因みにLCと表記したのは、Liquid Computerのことである。これを頭の働きをサポートする為と偽って人々の体に注射器で挿入し、血流を利用して、脳の特定部位に装着、都合の悪いことは総て認識されないように記憶を作り変えたり、脳機能をコントロールして情報にアクセスできないよう、頭痛を起こさせる、吐き気を起こさせる等々、 任意の方法で邪魔をするのである。ナノテクノロジーとIT技術の進歩によって人体に簡単に埋め込むことのできる端末を開発することは可能だろう。それと通信技術を用いれば、SF的に聞こえるかも知れないこのようなことが、実現可能だと自分は考える。ITタグについてウォールマートとペンタゴンが組んだ事実は既に指摘した。彼らは、或る技術者の開発した離れた所からデータを読み取るアンテナ技術を入手しようと躍起になった。それを用いれば、スパイ衛星で埋め込まれた人物から情報を盗むことはいとも容易いからである。言っておくが、現在地球の回りを飛び回っている衛星のうち99%は、軍事目的であると信じている。気象衛星なども、実際軍事に有用なのである。こんなことは、軍事に少しでも関心のある者には常識中の常識に過ぎないが。
     物語は、世界1のシェアを誇るクルイドダイナミクスの派遣労働者Aが、Bを殺害した容疑者と目されることから始まった。フェイスブックに犯行予告が載っていた為である。犯行現場には、別の取材許可を得ていたTV局が入っており、特ダネとばかり実況中継をやり出した。これで事件は一躍、社会性を帯び、尾ヒレがついて大変な騒ぎに発展する。だが、Aの彼女、Cの勧めもあって二人は現場を逃げ出す。ネット社会の怖さで、彼の無実の訴えも中々届かない。逆に、真犯人の流す好い加減な嘘が、まことしやかに広がり“良いね”表示はウナギ登り。真犯人は一種のヒーローになってしまう。このような状況下、AとCは、カージャックをし、自分達の無罪を明かす為に、LCを作っているライバル企業、クマソシステムに乗り込む。彼らの持つ情報から、真犯人を割り出せないか? という可能性と、真犯人が、このライバル企業の社長と専務を殺害すると犯行声明を出していたから犯行現場に乗り込んで真犯人を見付け、自分の無罪を晴らそうという算段であった。拉致されたのは若い夫婦、買物に行く途中を拉致されたのだが、夫は、女装癖を持ち、株をやっていて、クルイドダイナミクスの株に殆ど全財産を投入していた。彼は、株価の損失を少なくする為には、2位の企業の社長、専務が殺害されることが、善であると算盤をはじいている。3人は、何とかクマソシステムのパーティーに潜り込むが。予告通りクマソシステムの2人は殺され、真犯人とAは対決することになる。真犯人は実父、Bは兄、父はLCの無謀なグレードアップの為にBを殺害、Aに罪をなすりつけていたのだ。最終的な答えはどうなったか? 想像して欲しい。

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    2013/11/16 12:25

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