韓国現代戯曲連続上演 公演情報 韓国現代戯曲連続上演実行委員会「韓国現代戯曲連続上演」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    『上船』
    私なら『乗船』にするかな。

    ネタバレBOX

    『真夜中のテント劇場』  不当解雇を訴えるためにテント生活を始めた女性の初日の話。夜は暗くて怖い、友人の女性が来てくれて良かった程度の話でした。

    声だけですが、同僚の男性の、自分はカメラマンになる夢を叶えるために勉強するので抗議活動はできないというナレーションがありました。韓国社会の労働環境を改善するために立ち上がる人がいなければいつまで経っても変化しないのかもしれませんが、短い一生です、将来の労働者のための捨て石になることに時間を費やすのが大切なのか、どんな環境にも対応できるだけのスキルを身に付けて就職、あるいは起業できるようになるために時間に費やすのが大切なのか考えさせられました。

    クビになった職種ですが、単に教材を訪問販売するだけもなさそうで、日本人にも分かるように説明してほしかったです。

    『秋雨』  ラブホテル的ホテルで起きた二つの殺人事件の顛末と、その背景に一つの家族の崩壊があったことを語る傍観者たちの話。

    また裸かと思いました。ちょっとドキッとして嬉しい面もありますが、今回のBeSeTo演劇祭は、韓国は客寄せの裸ばっかりというのが感想です。演出家は金世一さん、日本語でしか作品を作っていないらしいのですが、釜山出身の韓国人で、さもありなんでした。

    売春婦たち、その夫であり父親である男、客たち、傍観者の男女を5人でこなしたのは素晴らしかったです。

    スローモーションのようにゆっくりと歩くシーンがありました。能の様式を使って死者たちを表現したそうですが、息を溜めてゆっくり動く動作は日本人独特のもので、韓国人役者はすぐに息を吐いてしまうのでゆっくり動く動作ができないという金世一さんの話は印象的でした。

    『上船』  港の屋台の女主人に会いに来た男の話。若い頃に恋仲だった二人は家庭環境の違いから反対され、男の方がもう一歩踏み込めば恋は成就できていたのかもしれませんが、そのまま終わってしまいました。男は女に会い、あれからのことを語らい、この世に残っていた未練の一つを解消して、港から出る死者たちの乗る船に乗って去っていきました。

    実際におでんがあり、イイダコの炒めものを作るなど、現実的な事象と幻想的な出来事が組み合わさり、しっとりとした二人芝居の秀作でした。

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    2013/11/10 12:25

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