マルスフィクション 公演情報 .comet <ドットコメット>「マルスフィクション」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    正直者は存在するか?
    公演終了からだいぶ日も経ってしまいましたが、自分も観て来ました。
    初演と千秋楽の2回です。

    投稿タイトルに対しての個人的解答は「世の中こんな物」。
    人類すべてが聖人君子になんぞなれません。
     「正義」という言葉は人に愛されるけれども、それは抽象的だから。
    劇中詳細は語られなかったが、移民局が「地球の人口問題解決の為」とかで移民を奨励しているのなら、人類全体にとってそれは「正義」で、多少のフェイクは必要悪だろうが、
    真実を明らかにしたい人にとっては、真実こそが「正義」であり、その必要悪さえ許容できず、ただ自分の信じる「正義」に向かって進む。

    以下、ネタばれボックスにて―

    ネタバレBOX

     劇中「真実のヒロイン」と呼称された米崎さんを含め、ほぼ全員が自身・或いは他者を騙していて、正直者が居ないな…と思いました、彼女は同行していた人を騙して来た(本人が嫌う「真実」に反して)わけですから。

     2度見た所感として、女性の役者方々の攻撃行動(蹴りツッコミや平手打ち)が弱いと感じたこと
     冒頭のアレに「うーわー」と思った事(現実のTVであんなモノが放映されたら、自分は間違いなく疑います。信じる人達がいたらむしろそれが信じられない)
     ハマさんの扱いが全体的に粗雑で哀れだと思った事(ドットコメットさんの公演はこれまでに3~4回見てきていますが、だいたい誰かしら哀れな役がいますよね)
     
     特に印象に残ったのは“ワルキューレ”米崎が放送中に乱入する前後。
    彼女は舞台前面で茶番が繰り広げられている間、後ろで耐えているのですが、ついに耐えかねて乱入&暴露!スポットの当たる状況でなくてもちゃんと細かい演技が出来ると言うのは素晴らしい事と思います。

     それから劇中「どうやってここが火星でないか」を証明するシーンが面白かったですね。共同生活をしてきただけあって、互いの手の内を読み、いかに相手を出し抜くかの攻防は観ていてに興味をひかれました。
     ただ…外乱で発覚するのはいいのですが、手立てとしてはチープかと。折角全員が地球にいるのですから、爆走ハーレー軍団の様な無理のあるやり方より(電波発信源の逆探知をしてさえ、あの時間では絶対的に足りない)、地球の感覚なら誰も気にとめない様な些細な手のほうが意外性があって良かったと思います。
    劇中の冒頭で会話に出ていた「鳥の巣」が映るだけで、火星でないと信じさせるのは充分なんですから。

     ストーリーに若干の無理は感じましたが、個人的には観劇から「何を考えさせられるか」が重要なので、その意味では良い内容でした。

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    2013/10/26 13:22

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  • 人鳥社長さま、二度のご観劇ありがとうございました。
    米崎役を演じました、吉岡と申します。

    細かいところまでご覧いただけたようで、役者としては嬉しいです。ありがとうございます☆
    ストーリーに無理がある、でもそんなことよりも…、という観方をして下さったんですね☆
    お芝居全体を楽しんでいただけて何よりです🎶
    ありがとうございました☆

    2013/10/26 23:24

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