next to normal(ネクスト・トゥ・ノーマル) 公演情報 東宝「next to normal(ネクスト・トゥ・ノーマル)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    後列で正解!
    以前、トニー賞の授賞式のパフォーマンスショウを観て、大よその雰囲気は予想がついていましたが、意外にも笑えるシーンなどもあって、舞台の雰囲気的にも「RENT]に共通するものがありました。

    当事者にとっては深刻な内容で、決して愉快でもないストーリーですが、悩める家族が必死に関係性を保って、生きようとする姿が感動的です。

    ダイアナとナタリーの母子関係に、藤圭子さんと宇多田ひかるさんを連想してしまいました。


    自分の身近でも、まさに実際似たような体験をした時期もあるし、まさにネクスト・トウ・ノーマル!

    人間十人十色、誰の人生を基準にするかで、幸福観も、価値観も、正常異常の判断も、人それぞれ。

    この家族は、100%のハッピーエンドではないにしろ、不完全融和的なハッピーエンドを迎えたかに見えました。

    訳詞が字余りで、皆さん歌いにくそうでしたが、作品の魅力は十分伝わる舞台でした。

    セットの構造上、後部座席の方が見易いのではないかと思います。

    ネタバレBOX

    子供を亡くしたことがトラウマになるという芝居は過去にも何度か拝見しましたが、この作品が一番リアルに胸に響きました。
    ダイアナ役のシルビアさんのお義父様は、同様のご病気でいらしたし、ご主人のお兄様は、幼い頃に、人の手に掛り亡くなっているので、この役を演じるに当たり、かなり複雑な思いもされたのではと心が痛みました。

    私自身も死産を経験していますし、家族の心身症に悩んだ10年、親友の欝に寄り添って、共依存症になった時期もあり、いろいろ他人ごととして観られない問題を随所に感じて観ていました。

    息子も出演したことのある「カッコウの巣の上で」のように、今でも、あーいうショック療法が用いられていることに大変驚きました。

    結局、精神の病は、薬やショック療法では完治しないのだと思います。
    苦しくても、家族が向き合って、互いに体を張って対峙しなければ、光明は見えて来ないのでしょう。

    治療に失敗したダイアナが実家に戻り、後に残された夫と娘ナタリーにはこの先も辛い葛藤が続くのかもしれませんが、でも、あのラストシーンには、家族の愛が感じられ、決して悲観的になる必要はないのだと教えられた気がして、爽快な幕切れだったように感じます。

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    2013/09/25 01:43

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