満足度★★★★
普通の隣りにあるものは?
明るく平凡な父、母、息子、娘、4人家庭の朝。
と思いきや、母親のダイアナは、サンドイッチ用のパンを
床に敷き詰め始めた…。
彼女は精神を病んでいるのかと精神科に通い始めるが…。
普通の家族って何?
普通の精神って何?
現代的で身近か、超シリアスな内容を派手なミュージカルに。
海外は本当に何でもミュージカルにしてしまうのだな、と。
深刻な問題も、歌って踊って、決して深刻ではない、
ごく普通のことだと考えよう、と言っているみたい。
実際、ダイアナよりもその様子も含めて、すべてを
抱え込んでいた、夫の方がよっぽど大変だろう。
主演Wキャストのうち、シルビア・グラブさん推しの
私はシルビア・グラブさんバージョンで。
新納さん演じるドクターの説明が、ダイアナには
いちいちロックスターの歌やMC風に聞こえるという
シーンが一番面白くて、数少ない笑いの場面。
この部分をもっとクローズアップして、もっと観たかった!
3階建てのセットも斬新な意欲作。