満足度★
学園祭ノリのパフォーマンス
脈絡の無い短いシーンをダンス、音楽を盛り込みながら連ねた作品で、物語性は希薄でパフォーマンス的要素が強かったものの、全体を貫く意図が見えて来ず散漫な印象を受けました。
暗闇の中で蓄光テープを貼り付けた衣装で踊ったり、紗幕にシルエットを映し出したりと幻想的な雰囲気で始まるものの、その後はナンセンスなショートコントの様なシーンが続き、終盤に向けて内省的な雰囲気になって行く構成でしたが、何を表現したいのかが分かりませんでした。
擬音語・擬態語や変顔を多用し、演技も過剰だったり、稚気を強調したスタイルだったのが児童演劇あるいは学芸会みたいで、薄っぺらさを感じました。
所々に笑いを狙った場面がありましたが、幼稚な笑いの取り方で全然笑えませんでした(他の客は結構受けていました)。
6枚の大きな白い可動式パネルを動かして舞台空間や人の配置を変化させていましたが動きがスムーズでなく、移動させる時の音も気になって残念に思いました。もっと精密なコントロールをして欲しかったです。
バンドの生演奏の中、全員がユニゾンで踊る最後のシーンで、ステージを覆う大きなビニールが用いられていましたが、効果が感じられず、むしろ視覚的に邪魔でした。