満足度★★★★★
ハードボイルド & ダンディー
裏切りに次ぐ裏切りを迫られ、自ら薬に溺れて瓦解してゆく実行部隊、制服組にも背広組にも裏切られた者、そうはならなかった者の分断、組織の細胞として切り捨てられてゆく姿、ここで多くのサラリーマン、労働者は重ねるべきだろう。誰にだと? 手前自身に決まってるだろうが!
さて、本題に入ろう。薬ビジネスに血道を上げる密売組織、陰で糸を引く政治屋、その手代の官僚共、芸能人、スポーツ選手を含むユーザーの相関図情報。そこから生まれる莫大な利益・権益。それら総てを叩き潰すべく立ちあがった復讐鬼たち、かつて仲間を救えなかったことを悔やみつつ、今も、麻薬取締官として働くチームリーダー、はぐれ刑事達の動きに、くんずほぐれつの化し合いが絡み、センチメンタリズムの入り込む余地は殆ど無い。日本の作品には珍しくハードボイルドタッチが小気味よい。物語のアップテンポな展開に引き込まれ乍ら楽しめる展開になっている。
更に、ヒトは何を守って生き続けてゆくのかに関わって花言葉が実に巧みに用いられ、洒落た中にも極めて硬質な煌めきを見せている。
2013/07/13 06:38
2013/07/07 23:04
2013/07/07 17:35
いい年しして、夢中になれるモノがあることに感謝してます。
ともあれ、御来場誠にありがとうございました。