Call me Call you 公演情報 劇団6番シード「Call me Call you」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ハラハラドキドキ
     立て籠もり事件が発生した。人質は、ダンススクールに通う女性4人、講師男性1人の5人。事件直前の目撃証言では、不審な男性が報告されているが、20歳前後とみられる他には、情報は無い。

    ネタバレBOX

     警察の特殊部隊、キャリア組の課長と指示系統が2つあって、交渉初手で犯人を興奮させてしまう。そこへ交渉人を派遣したとの報が齎される。
     アメリカ流のノウハウを学んだ女性が前線に設けられた移動基地に来所し、犯人とのコンタクトにメディアを利用することを提言、彼女が、犯人との交渉権を持つという流れを作るが、何と! 所轄の県警ヘリが到着、署長直々に派遣された交渉人が登場。この人、おばあさんである。更に、ヘリから降りた時には、晩御飯を作る為に買った材料の入ったビニール袋を抱えた、主婦という感じしか与えなかった為、皆に大丈夫? と懸念を持たせた。偶々、今迄立て籠もり、自殺志願などで説得が必要な時に、それらの難事件を見事に解決してきた人なのであるが、登場の時のインパクとが、余りに場違いだったため、皆あっけにとられてしまうのだ。然し、他人の心理を読む達人であることが、その初手からの対応で皆に認識され、犯人との交渉は事実上、このおばあさんを中心に展開、事実を除々に明かにしてゆく。同時に、人質の解放も進むが・・・。ネット配信のフリージャーナリストらが、捜査を攪乱するわ、人質解放に関して、ダンス講師が、非常識な行動を取るわ等々、様々なハプニングが絡み、舞台はいつもハラハラドキドキの展開を見せる。
     犯人と交渉人とのアップテンポでスリリング、おまけに人情の機微を巧みに埋め込んだやり取りに思わず引き込まれながら愉しめる舞台だ。

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    2013/06/29 04:36

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