劇作家女子会! 公演情報 劇作家女子会×時間堂presents「劇作家女子会!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    少し特徴の異なる物語たち
    どの作品も全く毛色の違うもの。
    コンセプト上、女性目線で語られる作品たちが
    集まったということだが、
    それはもちろん劇作家女子の皆さんだから、
    当たり前。

    観た後に思ったのは、男性の劇作家が作った物語と
    差異が物凄くあるとは感じなかった。

    ただ取り上げるポイントとか
    細かい特徴が面白いなっていうのが
    それぞれの作品の色んなところにあった。

    ネタバレBOX

    「彼女たち」は、
    女性の視点を持って
    二股をかけられた女性同士が
    思いがけず出会ったら、という話。
    普通ならその後は修羅場を予想するが、
    ただ争うにしても、
    自分がどれだけ相応しいかを相手に示す、
    そこで変に見栄を張ってでも
    自分が優位であることを示すというのが、
    今の女性の実態のように思わせる。
    本当にそういう傾向なのかもしれないが、
    そのやり取りの可笑しさが面白い。

    「Compassion」では、
    男を翻弄する女について、
    何を目的としているのか、
    打算はあるのか、純粋な本心だけなのか、
    そういうことを考えることが野暮なのか、
    色々思わせるところがあり、
    ストーリー自体が観る者の想像によって
    変化できるなってところに見入った。
    阿波屋鮎美さんのイメージが
    良い意味で変わったなと。

    「バースデイ」では
    作者のモスクワカヌさんの創作のスタンスが
    かなりネガティブなところから始まっているようで、
    それ故か、ぱっと観た感じの印象にない、
    不気味さ、恐ろしさもあった。
    それだけに終わらないと感じさせるところもあって
    もう少々長く観たかったな。

    「親指姫」では、
    メールを代筆するというのと、
    学校のクラスでのポジションのギャップ、
    そういったちょっとした社会テーマを
    ポップに扱っているのが面白い。
    小学生だけれども、そこですでに
    恋愛において何が大事なのかを突きつけられるとは、
    なかなか早熟だな~なんて思ったり。

    長瀬みなみ、阿波屋鮎美の時間堂新メンバー陣が
    良かったな。
    客演の佐々木なふみ、木内コギトも良かった。

    イベントとしても初日は、
    オープニングパーティーがあったけど、
    行き当たりばったり感が逆に良かった。

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    2013/06/16 15:59

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