ミレナ 公演情報 劇団俳協「ミレナ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    正統派の真面目な演劇でしたが・・・・。
    その分、良くも悪くも終始演劇臭さとオールドファッションな演出が気になった。カフカとのくだりは最初のミレナが逮捕される原因の示唆のみでよかったような気がしますが・・・。また、主演女優さん二人が何だか体力不足のような感じで、台詞の噛みや聞き取りにくい台詞が多く、どうしたのかな~と。割とよく似た体格と容貌のお二人なので、髪の毛の右わけと左わけのみの違いというのも、演技力のみに頼った正統派演劇の感が強く、これも演劇臭く感じた要因の一つかもしれない。もうちょっとプラハのボヘミアンらしさがあってもよかったのでは?(大体ボヘミアンなんて言葉、若い観客に理解できるのか?)観客に理解力や想像力を期待しすぎている感じだ。見上手な観客ばかりでは無く、私のように「え~、もっと髪型や化粧ではっきりさせてくれればいいのに!」なんてバカもいますので・・・。

    ネタバレBOX

    劇中のイデオロギー論で脚本家のお年が分かりますね。ロシアも東欧も中国も資本主義化した今、むしろ陳腐に聞こえてしまいますが、どうしても外せないところだったのだと思います。しかし、収容所内の人間の尊厳と生存への執着と争い、ドイツの肥大した純血主義、体制への抵抗、人間の生き方への問いかけ、芸術家カフカの思想など様々な物が詰め込まれたこの演劇にイデオロギーまで持ち出してきては、どうしても詰め込みすぎの感が否めない。渾身の作ではあるでしょうが、「え~それもやるの??」というのが正直な感想です。

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    2013/06/01 12:31

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  • ぴおんち33様 コメントありがとうございます(千秋楽からずいぶん時間が過ぎたお礼で、申し訳ありません)
    【ミレナ】確かに時間も空間もあちこちに飛び、創り手の私たちにも、非常に難解でした。お客様のご意見も本当に千差万別でした。
    いただいたご意見を、真摯にうけとめつつ、これからも様々な作品に挑戦していきます!
    コリッチでもお知らせしますので、また、劇団俳協の別の顔も観にきていただければ嬉しいです。
    本当にありがとうございました。  女囚3という役名だった山崎倫子でした。


    2013/06/15 20:44

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