『問わず語り』 公演情報 劇団ドガドガプラス「『問わず語り』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    エロス香る日常と戦争
    さすがは望月六郎さんというべきか、エロティシズムの描写がとても素晴らしい。
    戦争、ならびに大きな時代の流れと、個人の生活との関係とは何か、考えさせられた。
    役者さんたちの演技も良かった。

    ネタバレBOX

    品のないエロではなく、想像力によってそのエロスを感じさせる舞台。
    そのエロスも、放蕩生活を送る主人公に特殊に体験されたものではあっても、多かれ少なかれ、どんな人でも内面では抱えている欲望とも言える。
    その欲望が、戦争という大きな時代の流れの中で、そんな流れとは関係なく存在する人間の本能のようにも見えると同時に、その時代の緊張感に後押しされる形で暴発するもののようにも見える。

    戦争、ならびに大きな時代の流れと、個人の生活との関係とは何か、深く考えさせられた。

    役者さん達の演技がとても良かった。
    主演の丸山正吾さんは、主人公の年齢の変化をとてもうまく演じ別けていたと思う。
    また、女優陣の演技もとても良かった。


    蛇足:
    大入り満員だったせいもあるのかもしれないが、
    エロテックな舞台を受けての性的興奮をしているのか、劇場内(客席)には、男くさいむんむんとした空気が流れていた。
    それはあまり気持ちのいいものではなかったが、別の味方をすれば、それがあるリアリティを舞台に付加していたとも言えなくもない。
    この点は、不思議な劇体験だった。

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    2013/05/24 09:46

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