満足度★★★★
共感を得ること。岡野宏文×豊崎由美『百年の誤読 海外文学篇』で指摘されていた、社会主義的思想をうまく排除したのは、KERAの慧眼であったと思う。2008年に賞味するということについて気遣いが行き届いていたように思う。「いつになっても人間変わらんですね」という共感を得ることは強い。前半部を丹念に描くからこそ、後半部が非常に鮮やかになる。それは判るんだけど、……それでも、前半はちょっとかったるい気もする。必要な部分とは言え、ねぇ……。段田安則をはじめ試合巧者が多く、安定感が素晴らしい。
ネタバレBOX
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2008/04/26 14:14
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