うそつき 公演情報 踊れ場「うそつき」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    一体となって
    動脈バージョン観劇。たった4人の登場人物で、架空の国の存亡が浮かび上がる。緊迫した状況でも、達観したように日常を過ごそうとする登場人物たちからにじみ出る焦燥感。小さい会場で俳優を間近に見れてドキドキしました。

    ネタバレBOX

    四方を客席で囲んだ中央で舞台が行われる。途中で、俳優たちが観客の間に座る。また、登場人物たちと目が合う。それは、意識して観客も公演に巻き込んで一体感を与えるような演出なのかなと思いました。大竹さんの軽やかな動き、動きながら喋るのも良かった。そして何より、言葉の力強さ。やはり、アマヤドリの広田さんの書く言葉は魅力的で奥深いなぁ。多分、最後まで本当に彼が本物かはわからないんだろうなぁ。無理やり納得するしかない。筆跡でも、ほくろでも、体を交えても確信が持てないとするならば一体何を持って本人だとするのか。人間の唯一性はどこにあるんだろうと考えさせられました。

    アマヤドリの広田さんのツイートで「ヴィトゲンシュタインが第一次大戦で何を体験し何を思ったのか?ということについては僕も以前からとても興味を持っていたことなのです。」と言っていたので、意識して見ると戦争の悲惨さが浮かんでくるように思いました。哨戒塔の上に登って「僕の戦争が始まる」って言うし。

    0

    2013/04/07 21:14

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大