ご飯の時間 公演情報 玉田企画「ご飯の時間」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ツボだ~!
    挙動不審に、口ごもって、曖昧に。この絶妙な優柔不断さに、イライラしながらクスクス笑ってしまう。この雰囲気は唯一無二だなぁ。もう、ツボにはまりっぱなし。

    ネタバレBOX

    田舎に暮らす弟夫婦のところに、10年も音信不通だった兄が東京から帰ってくる。几帳面な妻は、ろくに働かず家でダラダラとする兄のだらしなさにイライラしている。弟はお金もなく行くあてもない兄の境遇を思うと強く言えず、ズルズルと日々は過ぎていく。ある日、弟夫婦の車を借りた兄は事故を起こし車を大破してしまう。それをきっかけに、弟夫婦は兄を家から追い出す。2ヶ月後、兄とは東京で10年来の友人と名乗る友人が訪ねてくる。兄は携帯もつながらず音信不通で行方不明、後には弟の名前が連帯保証人になった大量の借用書が残される。

    人情話だったなぁ。優しいからこそ兄貴は弟を頼ったんだなぁ。前半のゆるさで笑いを誘って、そのシーンが後半に人情話として反転する構造が憎い。頼れる家族がいて良かった。実際、物語の終盤の兄の行動を見るときちんと片付けも出来るし、だらしなくしないでいられる。そして何も語られない10年は何だか重い。もちろん、だらしなさは悪い。でも文句を言いながらも頼り頼られる家族のつながりは大事だと思った。再びフラッと戻ってきたらいいのに。どうか兄が生きていますように。

    確か、ナニワ金融道で「勝手に連帯保証人に名前を裏書しても無効」って言ってた気がするけど。でも、あんなに借用書出てきたら笑っちゃう。最初から最後までゆる~く、でもきちんと笑いで落とすところが玉田企画の魅力だと思います。

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    2013/04/05 23:07

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