わが友ヒットラー 公演情報 シアターオルト Theatre Ort「わが友ヒットラー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    リアリズムの限界
    左右に傾斜した舞台があり、それを挟んで客席がある。

    ネタバレBOX

    舞台の真ん中には溝があり、そこから何色かの照明が光る。舞台のはずれにはネズミの入った水槽や、なにやら巨大な魚の頭部の骨のようなオブジェがある。照明は全体に暗めで、前半はかなり眠くなった。対面の客席だから向こう側の人たちが眠っているが見える。芝居自体は、三島由紀夫の台本を芸達者の役者たちが立体化させている。だからドラマは見える。だけど退屈なのである。三島の作品はリアリズムでやっても限界があり、そこには表現としての型か、それがなければ途轍もない特権的肉体がなければ、文体の嵐の絡め取られてしまうのである。

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    2013/03/30 20:11

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