ラフ・オア・ダイ 公演情報 崖っぷちウォリアーズ「ラフ・オア・ダイ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    清々しい舞台
     第一回公演でこの内容は見事。役者の力の入った演技、突っ込みどころはあっても、ぐいぐい引き込んで行く展開の良さと自然な感じを出すことのできる力量、間や運び方の上手さ。これからが期待できそうである。

    ネタバレBOX

     一見して片付けが苦手なことが分かる雑然とした地下の一室。腹違いの兄弟5人が同居しているのである。兄弟は、男4人に女1人。その他、2男の彼女がほぼ同居状態だ。
     ただ、この兄弟、全員、父が異なる異父兄弟である。紅一点の穂香は、母に似て大の男好き。ナンパされて、兄達が帰ってこないはずの住いに男を連れ込んだが、いざという時に兄達が帰宅。慌てて腹違いのもう一人の兄弟だとでっち上げた。二男は事情を正確に掴み乍らも妹達に合わせ、演技をしてくれるが、三男は、嘘を真と信じ込む。
     だが、このナンパには裏があった。穂香をナンパした九条は研究員で、1500万人に1人という奇病を患う五郎に近付く為に穂香をナンパしていたのである。九条の属する研究所では、五郎の病が脳内に分泌される物質の欠如が原因だと分かっており、彼の病因を突き止めて、この病を蔓延させ、世界を変革するという目的があったのである。幸か不幸か、九条は穂香に本気で惚れてしまったが。
     長男が、山下というヤクザの女を寝取ったことから話は、とんだ方向へ向かうことになる。一方で、二郎と三郎が、ある依頼者から頼まれて盗み出した殺人ジョークが、ヤクザに要求された慰謝料返済と絡んでこの作品の核心へとなだれ込む次第だ。上演中故、ネタばれと雖もここから先は明かさない。

    0

    2013/03/22 02:18

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大