~メタモルリバース~ 公演情報 おぼんろ「~メタモルリバース~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    アーティストを触発する写真
    今回のキーワードは「砂」。
    すべては写真から発生している。
    シンプルなのに、なんと美しく雄弁な写真だろう。
    視線をそこに置くだけで音や言葉が溢れて来るような、
    例えばその1枚の写真に、私たちは“自分だけのタイトル”をつけてみたくなる。
    アーティストを触発せずにはおかない写真だ。

    おぼんろは写真から言葉を紡ぎ出し、音を発生させ、身体をのせた。
    説明など要らない、意味は観る者一人ひとりが見いだすだろう。
    インスピレーションがかたちになるってこういうことかと思う。

    でも座るのはやっぱり椅子がいいな。
    体育座りはこたえるのよ。

    ネタバレBOX

    相変わらずおぼんろのメンバーは本番前だというのにリラックスして見える。
    にこやかに来客に話しかけ、荷物を預かり、座布団を二枚重ねにとすすめる。
    ぺたぺたと冷たい床を裸足で軽やかに歩きまわっている。
    そしていよいよ始まると、一転素晴らしい集中力で世界を構築する。

    客演の金崎敬江さんは全身白、
    末原拓馬さん、高橋倫平さん、わかばやしめぐみさんの3人は全身黒の衣装。
    これがみなとても素敵だ。
    同じ黒でも素材が違うので質感が異なる。
    個性が現れていて始まる前からそのいでたちに見とれてしまった。

    次々とスクリーンに映し出される写真、
    静かな、でもツーンと響く声で「からっぽ怪獣」が語られ、
    時にはパフォーマンスの激しい動きで感情を表す。

    砂の落ちる音がその声で表現される。
    「さらさらさらさらさらさらさらさら・・・」
    その声が後ろからも聴こえて来て、とめどなく砂は流れる。

    自在な声やしなやかな身体の動きに鍛えられかたが正直に出て、
    改めておぼんろのストイックな凄さを感じる。
    倫平さん、身体能力とは運動的なものではなく
    感情をのせるための表現手段をたくさん備えた身体、ということなんですね。

    金崎さんとわかばやしさんの息の合ったパフォーマンス、
    即興かもしれない勢いのある動きに惹き込まれた。

    写真も役者も、孤独な豊かさをたたえている。
    その二つをつなぐものがたりをつなぐ言葉、
    末原拓馬さんはその言葉を吐きだすお蚕のような人だ。
    細い糸を吐きだしてやわらかく二つを結びつける。
    ヘンな表現?すいません。

    ラスト、金崎さんとわかばやしさんの二人が手にしていた小さな灯り、
    照明の効果もあったのかもしれないが
    あのちょっとクラシックなはかない灯りがとてもドラマチックだった。

    おぼんろならではのアートなひとときはとても上質な手触り。
    からっぽ怪獣の寂しい砂音は私の中の何かがこぼれていく音だ。
    「さらさらさらさらさらさらさらさら・・・」

    2

    2013/03/05 00:29

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  • 金崎敬江さま

    大変失礼なことをしてしまい申し訳ございませんでした。
    変換ミスをいたしました。
    以後決して間違えません。
    本当にごめんなさい。

    2013/03/05 20:41

    ご観劇、ご感想ありがとうございます。
    いろいろと感じとってくださり、感謝。

    ただ、わたくしの名前、金崎なのです。。

    以後、お見知り置きを!

    2013/03/05 11:17

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