笑う通訳 公演情報 電動夏子安置システム「笑う通訳」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    初演DVD,M班,V班を観ました
    いい加減な通訳でも食い違いつつ噛み合う(?)展開の妙が
    楽しかったです。
    加えて役者陣も訳の分からない言語が織り交ぜられた台詞を
    覚えさせられたり、時間軸の表現でパントマイムを用いた為
    出ずっぱりになったりと、愚直に労が伝わってくる味わいある
    作品でした。

    ネタバレBOX

    ただ「聞き違い」という個人・単語(短文)レベルで生ずるものが、
    集団かつ会話の所々で起こる特異さへ感じた違和感。
    本作の見所を生む肝であるとはいえ、パズルの組み合わせみたく
    理屈っぽさを作品へ反映してきた劇団が『理屈抜きで納得しないと
    前へ進めない』設定を押し出す粗っぽさに釈然としないものも
    残りました。

    MとⅤでは染谷班長(道井氏・凪沢氏)小松(横島氏・澤井氏)
    本郷(新野氏・犬井氏)の役柄へ大きな差異を見受けました。
    殊に道井氏の染谷は他作品の名物キャラ「小野部長」ならぬ
    「小野班長」かという位、個性に染まった役柄が感じられ
    表情が豊かすぎる新野「本郷」と併せ舞台の空気を温めてくれました。

    一方のⅤは両班長が大人ムードを漂せていたことも含めMほどは
    弾けてはいないものの、それが却って初演に割かし近い雰囲気を
    臭わせていました。
    初演と同じ役を3名が演じていたMよりもオリジナルっぽさが
    感じられたというあたり、本作の核は会話と通訳の当事者以上に
    直接通訳へは携わらぬ両班長とその描き方に置かれていたのでは
    という私見を覚えました。

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    2013/02/18 22:26

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